2021年1月4日月曜日

1月6日の王冠型のバロックなドルチェ、ブチャラティ。

新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
2021年、最初の料理は、ブッチェッラート・シチリアーノ

buccellato sicilianoなんてどうでしょう。


クリスマスから1月6日の公現祭の間に食べる、フランスのガレット・デ・ロワのシチリア版。(王冠の形をしてるけどソラマメは入ってません)
シチリアンバロックの精神を表すゴージャスなペストリーで、若い人やアニメ好きには日本語風のブチャラティという呼び方のほうが馴染み深いかも(個人の見解です)。
リチェッタは「総合解説2018年1/2月号や、シチリア感満載の面白い料理書、“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ 

公現祭は東方の三博士が生まれたばかりのキリストを祝福するために馬小屋を訪れたことを祝う日。
イタリア人にとってはクリスマス休みの終わる日で、クリスマスツリーを片付ける日、日本人にとっては仕事始めの日。そんな憂鬱な日も、子どもたちはベファーナからプレゼントをもらえるテンション上がる日。そのな日をゴージャスに祝うシチリアのドルチェの傑作です。

ベファーナは良い子の靴下にはお菓子を入れて、そうじゃない子の靴下には炭を入れる老婆。


コーヒーカプセルの空き容器で作る東方の三博士。


シチリアドルチェの名店、パレルモのパスティッチェリア・カッペッロ(店のwebページはこちら)の3代目が作るブチャラティ↓

ブッチェッラート・シチリアーノbuccellato siciliano
材料/
《パスタ・フロッラ》
小麦粉・・600g
ラード・・200g
砂糖・・200g
卵・・100g
蜂蜜・・20g
水・・100ml
レモンの皮・・1個分
《詰め物》
ドライイチジク・・500g
マルサラ・・50g
オレンジの皮・・1個分
マンダリー二の皮・・2個分
ピスタチオ・・50g
サルタナレーズン・・50g
ヘーゼルナッツ・・50g
くるみ・・50g
アーモンド・・50g
チョコチップ・・30g
スパイス・・小さじ1
マンダリーノのリキュール・・小さじ2


・パスタ・フロッラを作る。砂糖とラードを混ぜ、卵、蜂蜜、水を加える。
・小麦粉とベーキングパウダーをふるって加え、こねて麺棒で長方形に伸ばす。
・詰め物のドライいちじくとレモンの皮をマルサラで24時間戻す。レーズンはマンダリーノのリキュールに24時間浸す。刻んだイチジクと他の材料を混ぜて生地の中央にのせ、生地で包む。生地の端に溶き卵を塗り、リング型にして端を溶き卵で閉じる。
・生地をピンセットか氷用トングで摘んで網目模様にし、冷蔵庫で3時間冷やす。
・表面に溶き卵を塗り、220℃のオーブンで20~25分焼く。

パレルモのパスティッチェリア・カペッロ


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シチリア・イン・ターヴォラ
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シチリア出身のシェフがミラノで出した店は、その名もイカの卵。イカの卵はベネチアのチケッティの珍品中の珍品でした。

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