2020年8月9日日曜日

ベネチアのオステリア料理チケッティは、別名ベネチア風前菜。ナポリのモッツァレラ・イン・カロッツァもチケッティになるとベネチア料理。

“モスカルディーニのベネチア風”の話題を取り上げた時、この料理がベネチア風アンティパストの1品、ということを知りました。
で、当然ながら、ベネチア風アンティパストとは?、という疑問が湧き上がります。
ベネチア風アンティパストとは、ベネチアのオステリア(バカーロ)やレストランでは定番の前菜たちのことで、ベネチアではチケッティcicchettiと呼ばれています。
つまり、ゆで卵からタコまで、あらゆるチケッティがベネチア風アンティパストなのでした。
ジャッロザッフラーノのこちらのページによると、バカロの語源は酒の神バッカス、あるいは「騒ぐ」という意味のfar bacareで、立ち飲み専門の小さな店でぎゅうぎゅうになって、小さな格安のツマミ(チケッティ)でお腹を満たしながら騒ぐ、というスタイルのこと。
ベネチア料理の本も、前菜(チケッティ)はすごい量で、とても全部は紹介しきれません。
このチケッティをオンブラと呼ばれるグラスワインと一緒に味わえるのが、バカロです。
バカロ巡りはベネチアの旅の大きな魅力の一つ。
モスカルディーニのベネチア風も、モッツァレッラ・イン・カロッツァ・ベネチア風もあります。
ベネチアとナポリの違いは具がハムとアンチョビ(好みで)など。

物価が高いベネチアでバカロ巡りはお手頃価格でかなりお得。

市場で売られている魚の調理後の姿。

コウイカの卵もベネチア風前菜の定番。
コウイカ(卵も)の下処理。↓
 

チケッティ版モッツァレラ・イン・カロッツァ  mozzarella in carozza


材料/
卵黄・・2個
小麦粉・・400g
牛乳・・300ml
塩、揚げ油
食パン
モッツァレラ
ハムかアンチョビ

の“ベネチア”にはチケッティのリチェッタがたっぷり載っています。

モスカルディーニの前菜Polpetti in antipasto
モスカルディーニ(ポルペッティ)はベネチア訛りにすると、folpeti(フォルペッティ)
材料
モスカルディーニ・・12杯
オリーブオイル・・大さじ4
レモン・・2個
イタリアパセリ
塩、こしょう

・熱湯でタコを15~20分ゆでる。
・タコを縦に半分に切り、皿に頭を中央にして盛り付ける。
・油、塩、こしょう、レモン1個の汁を撹拌してタコにかける。
レモンのくし切り、イタリアンパセリを添えてサーブする。


-------------------------------------------------------

0 件のコメント:

世界が生魚の美味しさに気づいて寿司やセビチェが発見された。次は白身魚。

今日のお題は“白身魚”です。 魚の生食が、寿司やセビチェの流行を生み、カルパッチョの新しい姿を生み、世界の魚に対する認識は、その次のステージに移ったようです。 それは白身魚に対する認識の変化です。 今まで魚と言えば、大衆魚の代表、青魚と、それ以外の魚、つまりもっと高級な白身魚の2...