2024年11月2日土曜日

90年代以降は“新しいクラシック”の時代。食文化が地球的規模の現象や流行になる。


(CIR6月号)のリチェッタは、簡単な現代イタリア料理史で、とても勉強になりました。
80年代までは、庶民の家庭料理と地方料理主義の時代。安くて手軽な料理や、トラットリアの時代でした。それが次第にトラットリアが上質の料理を味わう場所になり、ヌーヴェルキュイジーヌやフードデザインの時代になります。80年代以降は、料理人が旅をして地元の外に出て、独自の感性を磨き、独自の料理を作りだすようになります。そして90年代には、ヌオヴァ・クチーナ・イタリアーナ(新イタリア料理)の時代になります。それらの料理がイタリア料理の歴史に取り入れられると、“新しいクラシック”が生まれます。食文化が地球的規模の現象や流行になります。

ヌオヴァ・クチーナ・イタリアーナから生まれた新しいクラシックの一つ、例えば(CIR6月号P.4)の料理、“アボカドのジェラート、バルサミコ酢がけ”

ジェラートのバルサミコ酢がけは、流行したなあ。

アボカドのジェラート

アボカドのジェラートはあまり見たことない気がするけど、これはあきらかに、ピスタチオのジェラートに似てます。さらにバルサミコ酢は一見チョコレートソース風。

ピスタチオのジェラートも大人気のフレーバー。

ジェラートに添えるパルミジャーノのチャルダもイタリア料理の定番。

リチェッタの中でアボカドと一緒にジェラートにするのは、チェトリオ―ロ・カロゼッロ。
プーリアの野菜のようなフルーツ。

チェトリオ―ロ・カロゼッロ

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
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2024年11月1日金曜日

フレッシュさと軽さが求められる現代イタリア料理。そのあおりで排除されたのはバターと生クリーム。主役は肉から魚になりつつあります。

サーモンとウオッカのペンネッテ(CIR6月号の日本語のリチェタはP.5)は、80年代にイタリアで一世を風靡した人気料理でした。

サーモンとウオッカのペンネッテ。

この料理が90年代以降消えていった理由が、バターと生クリーム。
スモークサーモンにウオッカとバターと生クリームを組み合わせるという発想は、和食にはないなあ。このあたりに寿司や刺身の人気の秘密があるのかも。
この料理に限らず、バターと生クリームは、現代イタリア料理からは、徹底的に排除されています。フレッシュで軽い、この2つがキーワード。
シタビラメのムニエルも、バターを大幅に減らすようになりました。

シタビラメのムニエル

帆立貝のグラタンもかつてのクラシック。


面白いのがスカンピのカレー風味、ピラフ添え

リゾットじゃない米料理は、ピラフで、カレー風味。具は鶏肉や甲殻類が主流。甲殻類のビスクにカレー粉を加えるのが流行したようです。


ピラフ

米料理といえば、かつて流行したのがいちごのリゾット。

かつてのイタリアンのクラシック。次回に続きます。

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