(CIR6月号)のリチェッタは、簡単な現代イタリア料理史で、とても勉強になりました。
80年代までは、庶民の家庭料理と地方料理主義の時代。安くて手軽な料理や、トラットリアの時代でした。それが次第にトラットリアが上質の料理を味わう場所になり、ヌーヴェルキュイジーヌやフードデザインの時代になります。80年代以降は、料理人が旅をして地元の外に出て、独自の感性を磨き、独自の料理を作りだすようになります。そして90年代には、ヌオヴァ・クチーナ・イタリアーナ(新イタリア料理)の時代になります。それらの料理がイタリア料理の歴史に取り入れられると、“新しいクラシック”が生まれます。食文化が地球的規模の現象や流行になります。
ヌオヴァ・クチーナ・イタリアーナから生まれた新しいクラシックの一つ、例えば(CIR6月号P.4)の料理、“アボカドのジェラート、バルサミコ酢がけ”
ジェラートのバルサミコ酢がけは、流行したなあ。
アボカドのジェラート
ピスタチオのジェラートも大人気のフレーバー。
ジェラートに添えるパルミジャーノのチャルダもイタリア料理の定番。
リチェッタの中でアボカドと一緒にジェラートにするのは、チェトリオ―ロ・カロゼッロ。
プーリアの野菜のようなフルーツ。
チェトリオ―ロ・カロゼッロ
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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
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