プーリアって、良さがじわっと深~く浸透していく地方です。
オレッキエッテとブッラータは、プーリアを象徴する食べ物ですが、もう一つ、パンもこの地方ならではのもの。
そういえば、小麦もプーリアの有名な産物。
プーリアのパンと言えば、ヨーロッパで最初にDOPを獲得したパン、パーネ・ディ・アルタムーラ。
パーネ・ディ・アルタムーラ。Pane di Altamura
アルタムーラは、確かバーリからマテーラに行く途中にあったような・・・。
マテーラのサッシ。実はバジリカータ州。
程度の認識でしたが、一昔前のマテーラは、おしゃれなレストランがたくさんあり、街中再開発中で、あちこちで工事が行われているような、なかなか活気のある町でした。マテーラでたまたま入ったレストランで出てきたパンが、パーネ・ディ・マテーラの一種でした。このパンは形が独特なので、スライスして各種のパンと一緒にパンの籠に入っていても、すぐに分かります。そもそも大きなパンなので、レストランで丸ごと1個出てくることはありません(www)。
パーネ・ディ・アルタムーラをカットするとこんな形。
味も期待のはるか上を行く美味しさで、あっという間にはまりました。その時のパンは、いわゆるパーネ・ディ・プーリアでした。プーリアのパンのデフォルトはパーネ・ディ・アルタムーラなのだということを知り、それ以降は滞在していた街、バーリのパン屋で買うようになりました。こうしてバーリのパン屋に入り浸るようになり、毎日パンやフォカッチャを食べていました。
フォカッチャ・バレーゼ。
パーネ・ディ・アルタムーラは、そもそも羊飼いが移牧に持っていくパンで、2週間も日持ちします。私のプーリア土産の定番になりました。
パーネ・ディ・アルタムーラは、生地を家でこねて、村の共同竈で州に1度焼くパン。その際、間違えないように角盤には家紋を押したそうです。アルタムーラでは、昔は家庭でパンを焼くことは禁じられていました。20世紀半ば頃までは、夜明けになると、パンが焼き上がったことを知らせるパン屋の声が村に響いたそう。
アルタムーラのパンの話に必ず登場していじられるのが、アルタムーラのマクドナルド。なんと、近所に新しくできたパン屋に客を奪われて、閉店に追い込まれたのです。衛星テレビでサッカー中継などして客を引き留めようとしたのに、若者たちはマクドナルドで試合を見て、パン屋に行ってパンを買う、というありさまだったそう。
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