2024年9月6日金曜日

ごみ箱のソースのパスタとは、クリスマス後に残った豪華な食材や各種のパスタのミックス料理。庶民的なところがナポリの人に受けて大ヒットした。

今日の料理は(CIR5月号P.4)“ライム風味のムール貝とペコリーノのパスタ・ミスタ”。 今月の料理のテーマは、mangiare con rispetto。 この料理のポイントは、“パスタ・ミスタ”。 形の違う様々なパスタのミックスは、ナポリでは人気の商品。パスタ・メーカーが商品として販売しています。 残り物のパスタをとっておき、溜まったそのパスタを使う、というのは、ナポリの主婦の工夫。 今月の記事には、この料理がサンタナスアシアのトラットリアが考え出した料理で大ヒットした、という情報が。 

サンタナスタシア

エビとじゃがいものグラニャーノのパスタ・ミスタ

グラニャーノはカンパーニアのパスタの産地の一大ブランド。パスタ・ミスタという製品もあります。他のパスタとは全然違う。

そして今日の料理はサンタナスタシアの'E Curtiの名物料理、”Sicchie d'a Munnezza/シッキ・ダ・ムネッツァ”は、ナポリの言葉でごみ箱という意味。残り物のパスタや食材を溜めた箱を言い表していて、残り物をすべて使ったソースという意味らしい。下のパスタはレーズン、ヘーゼルナッツ、ケッパーなど、クリスマス料理の残り物を入れたトマトソース。

こんな庶民的な料理がヒットしちゃうのがカンパーニア人の美食道。5月号のリチェッタは、ムール貝とライム入り。ライムなんてテキーラ飲む時しか口にしないけど、こんな使い方もあるんだ。

ムール貝のライム風味。ライムの果汁を散らすだけ。

ムール貝、チーズ、ライムのパスタ。チーズはブローヴォラなどパスタ・フィラータのチーズ。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
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カンパーニアで育ち、18歳でローマのハインツ・ベックのラ・ベルゴラで働き始め、26歳で最初のミシュランを獲得し、現在はアマルフィの高級ホテルのレストランのシェフ、クリストフォロ・トラバニは現在注目のシェフ。

今日紹介するのは、(CIR7月号P.26)で紹介している若手シェフ。 クリストフォロ・トラバニシェフです。1988年生まれ。 彼は幼少期と思春期をカンパーニアで育ち、18歳でローマの3つ星レストラン、ハインツ・ベックのラ・ベルゴラで働き始め、その後数々のグラン・シェフの元で働き、...