2024年9月20日金曜日

南イタリアの美しい風景と料理、人情、そして美しい女性刑事がイタリアの刑事ドラマのヒットの条件。

スパゲッティ・ボロニェーゼは、アメリカのマーケティング会社が生み出した、スパゲッティと缶詰のミートソースのセットのという緑・赤・白の超イタリア的料理の販促方法でした。その結果、今やスパゲッティ・ボロニェーゼはベネチアのゴンドラ、ピサの斜塔に匹敵するイタリア料理のポップな象徴にまでなってしまったというアメリカのマーケティングの威力を思い知ったのでした・・・。
簡単で安く、保存しやすくて移動にも適しているというのは、まさに世界中に広まる料理の条件。でも、それじゃ、一番すごいのはミートソースの缶詰、てことになりかねないので、一応初心に帰って、ボローニャの商工会議所に収められた、イタリア人が本物と信じるリチッタのボローニャ風ラグーをどうぞ。そうそう、この場合、パスタはタリアテッレです。

次は、なんだか最近、アメリカのマーケティング会社が売り出そうとしてるんじゃんいかと思えるほどバズってるパスタです。それは“アサシンのスパゲッティー”。
ネーミングはやたらカッコいい。(日本語のリチェッタはCIR5月号P.44にあります)。
今回注目したのはプーリア料理。そして切り札は女性刑事。ロリータ・ロボスコ。
『ロリータ・ロボスコの事件簿』raiで放送されているこの大人気のミステリー番組のタイトルが“アサシンのスパゲッティー”なんです。なんとロリータの家の近くで、アサシンのスパゲッティで有名なレストランのシェフが殺されるんだって。もう見た~い。

番組のPV

モンタルバノの例があるように、イタリアで刑事ものなら、南の海辺で美味しそうな料理が次々登場するのがヒットの条件。ちなみにシチリアの刑事モンタルバノがヒットしたきっかけはアランチーニ。それ以来、アランチーニはモンタルバノのアランチーニと呼ばれるようになりました。

モンタルバノのアランチーニ。

モンタルバノは世界的にヒットして、今では世界中にファンがいます。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

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カンパーニアで育ち、18歳でローマのハインツ・ベックのラ・ベルゴラで働き始め、26歳で最初のミシュランを獲得し、現在はアマルフィの高級ホテルのレストランのシェフ、クリストフォロ・トラバニは現在注目のシェフ。

今日紹介するのは、(CIR7月号P.26)で紹介している若手シェフ。 クリストフォロ・トラバニシェフです。1988年生まれ。 彼は幼少期と思春期をカンパーニアで育ち、18歳でローマの3つ星レストラン、ハインツ・ベックのラ・ベルゴラで働き始め、その後数々のグラン・シェフの元で働き、...