2024年9月28日土曜日

世界中の人を惹きつけるアマルフィ海岸。息をのむパノラマ、多種多様な店、柑橘果実の香りが印象的な地方。

ここのところ、アサシン・スパゲッティーから、プーリア料理の話が続きましたが、
今日は(CIR5月号P.33)の地方料理の記事、ソレントに移ります。

カンパーニア州のソレントは、アマルフィ海岸とは切っても切れない関係。
ナポリからアマルフィに行くには、ソレントで電車からバスに乗り換えるんじゃなかったっけ。

ソレント~アマルフィ

もうかなり昔のはなしですが、世界的観光地アマルフィに向かうバスは、すごく混んでます。で、折り返しのバスに乗る時、前の乗客が降りるまで、乗り込むのを待っていたら、地元のガキんちょが、早く乗ったら、とせかすのです。それはカルチャーショックでした。人がぞくぞく降りてくる中に、どうやって乗り込めと言うの!? そんな迷惑行為、日本人なら絶対やらないでしょう。で、ついついおばちゃんが発生してしまい、ガキんちょに、まずみんなが降りるのが先でしょ、と軽く説教しちっゃたのです。南イタリアのフランクな人たちの間にいると、こんなこともできるんだなあと、後でかなり自分にびっくりしましたが、日本人にみんなが降りるまで待て、と説教されたガキんちょ(10歳ぐらいかな・・・)も、目が点になっていました。

今思えば、地元の交通の混雑は、これもオーバーツーリズムと言うのでしょうか。もう一つ思い出したのは、たしかバローロからバスでアスティまで行った時のこと。バローロの州立エノテカにワインの試飲をしに行ったのですが、この施設には高校もあって、帰りのバスは下校時間と重なり、スクールバス状態でした。イタリアの高校生であふれかえるバスに乗るのは楽しい体験でしたが、その賑やかさは、半端じゃなかったです。で、きれたのが私たちじゃなくて運転手。バスを止めてすくっと席を立つと、くるっと振り返り、高校生に向かってお前らうるせーぞ、他のお客もいるんだから静かにせい、とやり出したのです。高校生は3秒ぐらい静かになりました。

バローロは自然豊かな丘陵地にある田舎の村でした。

一方、アマルフィは素敵なところです。息をのむようなパノラマ、柑橘果実の香り、多種多様な店、海の料理を出すレストラン・・・。まさに、世界中の人を惹きつける魅力にあふれた場所です。

ソレント

パスタ・アッラ・ソレンティーナ

南イタリアの話題が出ると、イタリア的には夏に突入です。山の話題があっという間に姿を消し、気がつけば海、海、海。ソレントはお通し、といった所。


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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

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カンパーニアで育ち、18歳でローマのハインツ・ベックのラ・ベルゴラで働き始め、26歳で最初のミシュランを獲得し、現在はアマルフィの高級ホテルのレストランのシェフ、クリストフォロ・トラバニは現在注目のシェフ。

今日紹介するのは、(CIR7月号P.26)で紹介している若手シェフ。 クリストフォロ・トラバニシェフです。1988年生まれ。 彼は幼少期と思春期をカンパーニアで育ち、18歳でローマの3つ星レストラン、ハインツ・ベックのラ・ベルゴラで働き始め、その後数々のグラン・シェフの元で働き、...