2021年11月22日月曜日

イタリアのそば栽培の中心地はアルプスのテーリオ(ロンバルディア)。

(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2月号
の地方料理は“ピッツォッケリ”です。
スキーヤーに人気のヴァルテッリーナ地方の名物料理のそば粉のパスタです。

ヴァルテッリーナの食文化はオーストリアやスイスのアルプス地方の影響を受けています。
この地方のそばは17世紀に栽培が始まりました。
そばは寒さに強く、手間があまりかからず、ライ麦や大麦を収穫した後の畑で夏の短い間に成長し、アルプス地方の経済を支える産物になりました。
戦後は生産量が減りますが、栄養価やグルテンを含まないことが注目されて再評価されています。

ピッツォッケリなどそば料理の中心地として知られるのはテーリオTeglio。ピッツォッケリのアカデミー協会があります。
アカデミーでは、“テーリオのピッツォッケリ”を本場のピッツォッケリとして全面的にプッシュしています。
毎年夏にはピッツォッケリ祭りが開催され、9月には金のピッツォッケリという地元のリストランが参加するコンクールも開催しています。
テーリオのピッツォッケリのリチェッタは(CIR 2020年2月号 P.24)。
テーリオのアカデミーのピッツォッケリ↓



アカデミーの会長の店は、ホテル・レストラン・コンボロ。

ピッツォッケリはいわゆる平麺、つまりタリアテッレの一種で、トスカーナのパッパルデッレ同様やや幅の広い面です。
小麦粉のパッパルデッレとそば粉のピッツォッケリの共通点は、どちらもソースに地元産の上質食材を使うという点。
ピッツォッケリにはアルプスのバターとチーズ(ヴァルテッリーナ・カゼーラ)が欠かせません。

ヴァルテッリーナ・カゼーラ



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