“ピッツァとその仲間”の話、その2。
『サーレ&ペペ』6月号の記事の解説です。
ピッツァ・マルゲリータに続いて、2つ目は、チーズのフォカッチャ focaccia al formaggio 。
一見、ピッツァとは何の関係もなさそうですが、別名、チーズのピッツァ pizza al formaggio と呼ばれています。
チーズのトルタ torta al formaggio という呼び方もあります。
チーズのピッツァ, photo by acquitrino
外見は、フォカッチャやピッツァというよりは、トルタのイメージ。
でも味は、こくのあるチーズの香りが香ばしい、ボリュームのあるパン。
記事にもある通り、ウンブリアやマルケの復活祭の朝食に欠かせないものですが、これにサラミを添えて、ワインを飲みながらつまむのは、一年中いつでも最高!
次は、ピッツァのパレルモ版、スフィンチョーネ sfincione 。
スフィンチョーネ, photo by Vincenzo Caico
屋台で、こんなふうに呼びこみながら売っています。
こちらは手押し屋台。
www.palermoweb.com
そして次は、サルデーニャのスピアナータ spianata 。
“スピアナータ”とは、平らにしたという意味。
生地の上に具をのせるところから、ピッツァの仲間という分類にしたのでしょうね。
このサイトの写真(かなり下のほうにあります)のように、トマトとチーズをトッピングすれば、立派にピッツァ。
www.gentedisardegna.it
次のピッツァ・アッラ・カンポフランコ pizza alla Campofrancoは、知名度が低くて資料がないのですが、『サーレ&ペペ』のリチェッタを再現してブログで紹介している人がいました。
zuccherierait.blogspot.com
そしてカルツォーネ calzone は、説明するまでもなく、あのカルツォーネ。
ジャンボサイズのカルツォーネを前にすると、みんな顔の大きさと比較したくなるんですねえ。
photo by jayne vidheecharoen
photo by Jason Powers
-------------------------------------------------------
関連誌;『サーレ&ペペ』2006年6月号(クレアパッソで販売中)
“ピッツァとその仲間”の日本語リチェッタは、「総合解説」'06&'07年6月号、P.7に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
==============================================
2008年7月3日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
マリア・ルイジアの小さな街、パルマのバターとグラナの娘、アノリーニ。本物は牛と去勢鶏のブロードでゆでます。
昨日の最後にサラっと登場したアノリーニですが、このパスタ、(CIR12月号P.5)にもリチェッタが載っていました。クルルジョネスの次の料理です。花の形の可愛い詰め物入りパスタ、なんていうのがこのパスタの印象ですが、イタリア人は、こんな風に思ってるんですね。 「マリア・ルイジアの小...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
(CIR)2月号の“ゆでないパスタ”というのは、たっぷりの沸騰した熱湯にパスタを入れて常に沸騰させながらゆでる、といういわゆる伝統的と呼ばれる昔ながらの方法でパスタをゆでない方法です。 プロの技を駆使しながらゆでないでパスタを加熱する方法を取り上げたのがこの記事です。 その一つが...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
0 件のコメント:
コメントを投稿