(CIR2022年10月号)のP.24~の記事、“イタリアを象徴する歴史的食材”は、イタリア料理史の入門編にもなるとても貴重な記事です。
今日のお題は、パスタ・セッカ。
パスタ・セッカの歴史については、これまでに何度もブログで取り上げてきました。
パスタについてのお薦めの傑作本は、『パスタ・レボリューション』。
小麦粉と水をこねた食べ物がパスタと呼ばれるようになって世界中に広まるのは、繰り返し起きた“革命”の結果、というこの本、例えば、スパゲッティを食べるために4本歯のフォークまで発明されています。それまでのフォークは肉を食べるために最適の形をしていました。
パスタの一般的な歴史は、パスタが庶民の間で欠かせない食べ物になっていく歴史でした。この記事では、庶民に愛されたパスタの歴史に、ブルボン朝のくいしんぼうの王様、フェルディナンド2世が深く関わっていることを調べ上げています。そういえば、4本歯のフォークも彼の発明。記事ではナポリ王の彼のことを一番有名なパタス・セッカのメーカーと説明しています。
パスタ・セッカの歴史はナポリの王様とも強く結びついています。
スパゲッティの歴史の舞台は、ナポリに移ります。
パスタ・セッカの本場の地位をシチリアから奪取したナポリにあってシチリアになかったのは、フェルディナンド王です。記事によると、彼は職人に出資して、足でこねるよりもっと衛生的に製造できるブロンズの機械を作りました。このパスタは美味しくて衛生的で、貴族にも平民にも受け入れられます。なんだか、知っているパスタの歴史とはかなり違うものだったようです。何しろ4本歯のフォークが発明されるまではパスタは手づかみで食べていたのですから。
カンパーニアのパスタの街と言えば、グラニャーノGragnano。
パスタを乾かすために街の形まで変えたパスタの街。
パスタを乾かす、ということに焦点が移っています。昔はパスタはシロッコと北風で乾かす、と言われていました。
次にパスタ造りの焦点は、硬質小麦に移ります。
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