2025年2月22日土曜日

口の中で溶ける、と言われるのがピアチェンツァのパンチェッタ。パンにのせて炙ると美味しいのがカラブリアのパンチェッタ。もちろん唐辛子風味。


ピアチェンツァの名物、ということで、パンチェッタを取り上げています。
パンチェッタは、豚バラ肉、またはその塩漬け。
ロールタイプのアッロトラータarrotolataと平らなテーザtesaの2種類があります。
パンチェッタ・テーザの黒こしょう風味

パンチェッタ・アッロトラータ

パンチェッタ・ピアチェンティーナはDOP製品。
DOPとIGPは、サルーミに関するEUの規定。
DOPは規定がより厳格で、3つの必要条件を満たした製品。さらに全ての製造過程が指定地域の中で行われる。
つまり主要食材(豚肉)の産地、飼育、加工が具体的に決められた方法に基づいて行われている。その結果、五感や栄養的特徴が製品に表れる。
IGPは産地以外の2つの条件を満たしている製品。
DOPは子豚の誕生から製品の出荷までがイタリア内で行われ、製品の衛生管理が行政の手で最大限把握されている、言い換えれば安全が保障されている、ということ。
ピアチェンツァのパンチェッタは、昔から知られる名物で、評価も高かった。そのベースにはこの地域の塩漬けの技がある。塩漬けはピアチェンツァの全域で行われるが、熟成は標高900m以下との規定がある。
昔から高価なもので、貴族しか口にできなかった。
ピアチェンツァのパンチェッタは、食べると口の中で溶ける。甘さとスパイスの香りが特徴。つまり脂身の美味しさだ。
ピアチェンツァのパンチェッタの産地、ポンテ・デッオーリオPonte dell'Olioでは毎年パンチェッタ祭りが開催されている。

ポンテ・デッオーリオのパンチェッタ祭り

ピアチェンツァDOP管理組合、ピアチェンツァではコッパcoppaも名物

イタリアには、ピアチェンツァ以外もう一つDOPkのパンチェッタがある。カラブリアのパンチェッタだ。

パンチェッタ・カラブレーゼ

カラブリアの食材ですから、当然、唐辛子風味。表面にまぶされてる赤いのは唐辛子です。
カラブリアのパンチェッタはアッロトラータではなくテーザなのが特徴。さらに強い香りと甘い味。田舎パンやポレンタとよく合う。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
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口の中で溶ける、と言われるのがピアチェンツァのパンチェッタ。パンにのせて炙ると美味しいのがカラブリアのパンチェッタ。もちろん唐辛子風味。

ピアチェンツァの名物、ということで、パンチェッタを取り上げています。 パンチェッタは、豚バラ肉、またはその塩漬け。 ロールタイプのアッロトラータarrotolataと平らなテーザtesaの2種類があります。 パンチェッタ・テーザの黒こしょう風味 パンチェッタ・アッロトラータ パン...