(CIR2月号)の生地から、今日はイタリアを代表する超有名レストラン、ハリーズ・バーの話です。記事の日本語訳はP.12。とてもよい記事で、これを読めばハリーズ・バーのことはほぼ分かる、とも言えます。
創業者の息子アッリーゴ・チプリアーニが語るハリーズ・バー
イタリア料理のアイコン、カルパッチョを生み出した店であるだけでなく、数々の伝説を作りだしてきた店です。
ハリーズバーのカルパッチョのリチェッタ
に詳細に記されていますし、ヘミングウェイを初めとする世界中のファンが、文学の傑作からユーチューブまで、あらゆるメディアで語っています。
1931年にオープンしたこの店は、カクテルを出すバーとしてだけでなく、境界線のないイタリアの伝統の地方料理を出す、人と会食できる場所にしようという創業者、ジュゼッペ・チプリアーニの考えを具現化した店でした。ちなみに、創業者の名前はハリーではありません。この店の最初の伝説、ジュゼッペに借金したアメリカ人の苦学生(公式には苦学生ですが、現実には老婦人に囲われたジゴロでした)、ハリー・ピッカリングの名前をつけたのです。彼はこの借金を4倍にして返し、チプリアーニはそれを元手にこの店を開いたのでした。
多分、この店をここまで有名にした第一の功績者は彼、2番目はジュゼッペ・チプリアーニ、そして3番目はおそらくアメリカのノーベル賞も受賞した小説家ヘミングウェイ。華やかな人脈や大冒険のような波乱万丈の人生が、20世紀のライフスタイルに多大な影響を与えた作家。彼はハリーズ・バーの顧客でした。
個人的には、ハリーズ・バーがイタリア料理界でなしとげた功績は、セレブに愛される店で庶民的な地方料理を出していたことにあると考えています。
その客が再び店に戻ってくることが彼の目標でした。本にはサンドイッチやフレッシュパスタのリチェッタもあり、そのリチェッタは先日紹介しました。
世界的な観光地で黙っていても観光客が押し寄せる店の目標は、リピーターを作ること。彼らの心地よいもてなしにはヘミングウェイも虜になりました。
カクテルだけでないハリーズバーの名物、ハリーズバーの料理
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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
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