(CIR2月号)の恋人たちのドルチェ、最後はコロッリcorolliです。
正直言って、見たことも聞いたこともなかったドルチェですが、その姿は、ピンク色の小さな指輪のよう。これを棒や紐に通して首飾りのようにします。トスカーナはエルバ島の伝統のドルチェだそうですが、トスカーナでピンク色のドルチェといえば、そう、小さな指輪のように焼き上げたドルチェを、例のあれに浸すのです。
フィレンツェの1869年創業の博物館のようなサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局のドメニコ会の修道士が1743年に作った赤いリキュール、アルケルメスです。ズッパ・イングレーゼには欠かせないリキュール。
ズッパ・イングレーゼ。
そもそもこのドルチェ(コロッリ)は、セレナータで公開告白するイタリアの伝統を知っている必要があります。
一行の先頭に立つのがセレナータを奏でる楽団。告白が成功した時、楽団が受け取る報酬が、棒に通したピンクのコロッリです。個別訪問してご近所から集めるそうです。
(CIR2月号P.10)のリチェッタによると、バター、砂糖、小麦粉。ベーハングパウダーの生地をオーブンで焼き、オーブンから出してすぐにアルケルメスに浸してグラニュー糖をまぶします。
アルケルメスのこんな使い方もあったんですね。とにかくこの魔法のリキュールは、心を取りこにしてしまうような魅力的な色合いです。
おばちゃんは一度でいいからセレナータの公開告白に花火持って駆け付けてみたいなあ。とにかく世界中のカップルが幸せになりますように。
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