2024年5月13日月曜日

ハリーズバーの卵サンドは卵とアンチョビのサンドイッチ。こだわりは最高の食材とフレッシュでソフトな自家製パン。

ハリーズ・バー

の料理が満載の本から、気になったリチェッタを紹介していますが、今日は、“サンドイッチ”の章です。
サンドイッチは、ベネチアのオステリアことチケッティの定番料理。
そういえば、チケッティはベネチア版のマックだという意見もあります。

ベネチアのサンドイッチ
ベネチア人にサンドイッチのことを語らせたら止まらない・・・。


によると、ベネチアではサンドイッチtramezziniはとてもポピュラーな食べ物で、食材をはさんだ食べ物というだけでなく、基本的に三角形で、パンは耳を取った白パンと黒パン。中央がパンパンに膨れるように具を挟んだ柔らかいサンドイッチです。具の定番はツナとマヨネーズのホイップにの小玉ねぎとゆで卵添え、または小エビ、インサラータ・ルッサ(ポテトサラダ)、グリル野菜。手っ取り早く食べることができる食事として、バリエーションは豊富です。

都市部や学生が多い地区でトラメッツィ―ニを出す店をよく見かけます。
ベネチアのトラメッツィ―二は、いわばクロスタータやパニーノの一種。

ベネチアのトラメッツィ―ニ。

ハリーズ・バーの本には、“サンドイッチはシンプルな食べ物なので、味は材料の選択に左右される。パンはパンの柔らかさも味わえるように、その日に焼いた自家製のフレッシュなパンを使う“、とあります。
パン屋では短い辺からスライスするが、縦にスライスしてもらう。マヨネーズはフルーティー過ぎないオリーブオイルか酸化しにくいひまわり油を使った軽いもの。
ハリーズ・バーのサンドイッチの形はかなり個性的で、中央に具が集まり、その脇にマヨネーズが塗られていてしっかり閉じられている。
フィレアンチョビはシチリアの塩を使った塩漬けアンチョビ、卵は市場で手に入る最高の鶏卵を使っている。
美味しいサンドイッチを作るには、これらの食材をすべてそろえて、さらに熟練の技術も必要なので、とても難しい。

今日のリチェッタは“卵とアンチョビのサンドイッチsandwich di uova e acciughe”です。

材料/12個分
厚さ1㎝にスライスした長さ40㎝、幅15㎝の食パン・・2枚
薄くスライスしたゆで卵・・2個
アンチョビ・・12枚
マヨネーズ・・250g、塩

・パンにマヨネーズを塗る。縁も覆う。中央にゆで卵のスライスをのせ、その上にアンチョビを縦にのせる。表面に軽く塩をし、もう1枚のパンで覆う。
・掌で均一に押さえ、2枚を完全に接着させる。パンに手を置きながら耳を切り落とし、押さずに12個に切る。

他には小エビやチキンのサンドイッチちや、ハンバーガー・スコベルタという名のハンバーグのサンドイッチもあります。元々は牛ロース100%だったのですが、最近になって豚ロースの挽肉も加えたそうです。肉々しいアメリカのハンバーグと違って、すっきりした、ベネチアの上流階級向きのサンドイッチ。
ベネチアまで行ってもハンバーガーを探しちゃう某国の人。

ベネチアのハンバーガーが美味しい店。

=====================================
(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2022年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)のバックナンバーは、2021年1~12月号です。
定期購読は2021年からできます。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもどうぞ。

ご注文の場合は、こちらのフォームからお願いします。
本や(CIR)の購入方法

お問い合わせはこちらからどうぞ。
(CIR2022年1月号)は現在発売中です。


(下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください)
=====================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。

[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず。最新情報はすべてブログでお知らせします]

====================================


0 件のコメント:

トリュフの産地として知られる町、サヴィーニョは他のコムーネとの統廃合でヴァルサモッジャという名前になってました。それにしてもこの地方は美食の聖地。

今日はコッリ・ボロニェージの名物の 話。 まずはボローニャ県の名物、生ハムの相棒、ニョッコ・フリット。 コッリ・ボロニェージがワインだけでなく小麦の産地でもあることを思い出させます。 グルメでよく食べる地方ですよね。ただしワインはランブルスコで。 ボローニャ郊外の名店、アンティカ...