2021年12月25日土曜日

クリスマス料理定番でもあるベネチアのスカンピのスパゲッティ。

新しい(CIR)から、今日はアンティパスト。
スカンピのグラティナーティscampi gratinatiです。
スカンピは、動物性脂肪を食べないマーグロなクリスマスイブの料理としても普及しています。
ビーチリゾートのレストランの定番メニューというイメージのスカンピのグラティナーティに、グレープフルーツという定番とは違う柑橘果実を組み合わせたもの。

基本のグラティナーティは、
・スカンピを半分に開いて背ワタを取り、天板に並べる。
・パン粉、塩、ガーリックパウダー、油、イタリアンパセリ少々を混ぜてスカンピに詰め、油を回しかける。
・180℃のオーブンで10分焼く。

グレープフルーツ風味にするには、パン粉にグレープフルーツの皮のすりおろしを加えて焼き、焼きあがったらグレープフルーツの汁をかける。

スカンピのパスタの定番は、ベネチアのスカンピのスパゲッティことアッラ・ブーザラ。


Spaghetti alla Busaraスパゲッティ・アッラ・ブーザラ

グイド・トンマージの地方料理シリーズの『クチーナ・ディ・ベネチア

によると、
スパゲッティなどの乾麺はベネチアではあまり一般的ではなく(例外はビゴリ)、この料理は比較的最近になって普及した。材料に唐辛子やトマトがあるのもその表れだとか。
上の動画では、この料理はトリエステかイストリア地方の料理、と説明しています。ブーザラとはブジーア(嘘)のことで、魚やスカンピの切り落としなどの部位から作るのが由来だそうです。または、漁師が漁船でこの料理を作るときに使う鍋の名前が語源、という説もあります。

材料/
トマトのパッサータかホールトマト・・200g
イタリアンパセリ
にんにく
オリーブオイル
唐辛子
スカンピ・・300g
スパゲッティ・・300g

・ナイフかはさみでスカンピの背を開く。
。パスタをゆでる。
・フライパンに油大さじ2と唐辛子、にんにく2かけを入れて2分ソッフリットにする。
・にんにくに色がついたら取り除き、火を弱めてスカンピを入れ、1分炒める。
・白ワイン1/2カップをかけてアルコール分を飛ばし、イタリアンパセリを散らす(火を通しすぎない)。
・スカンピの頭を外してフライパンに戻す(頭の出汁は次に加えるトマト用)。
・胴は身を殻から出して後で加える。火が入りすぎないようにする。トマトと塩を加えて2分煮る。
・ゆであがる直前のパスタとスカンピの身を加えてなじませる。頭は取り除かない。イタリアンパセリのみじん切りを散らしてゆで汁を加え、強火で1分マンテカーレする。


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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...