2021年8月21日土曜日

コトレッタ、リピエーナ、ティンバッロなど、シチリアのナス料理はまだまだある・・・。

シチリアのなす料理、きのう取り上げたのはベッカフィーコbeccafico。
これは標準語に言い換えれば、情緒がなくなっちゃうけど“インボルティーニinvoltini”。
シチリアの個性的な出版社の、個性的なシチリア料理のシリーズ、“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ(全4冊)の1つ、『シチリア・イン・ターボラ』と『ルスティケリーア』(ロスティッチェリーア)


には、数々のなす料理が収録されていますが、その1つがなすのインボルティーニです。
極端に言うと、お腹がぷっくりした小鳥によく似た小さなベッカティーコに比べて、もっと長くて春巻き形のシンプルな筒形の料理がインボルティーニ。
なすのインボルティーニInvoltini di melanzane。
材料/4人分
なす・・2本
パン粉・・200g
おろしたペコリーノ・・大さじ4
アンチョビ・・50g
トマトソース・・1カップ
オリーブオイル、塩、こしょう

・なすをスライスして塩水に30分さらし、油で揚げる。
・油を引いたフライパンでパン粉を炒め、ボールに移す。
・アンチョビを油少々で溶き、パン粉と混ぜる。ペコリーノの半量を加えてよく混ぜる。
・なすに詰め物をのせてインボルティーニに巻き、油を塗ったオーブン皿に並べる。トマトソースをかけて残りのチーズを散らし、200℃のオーブンで10分焼く。



シチリア・イン・ターボラ』には、ベッカフィーコ、パルミジャーナ、カポナータ、コトレッタ、パスタ・アッラ・ノルマ、メランザーネ・リピエーナといったなす料理が収録されています。
なすのコトレッタmelanzane a cotoletta
本のリチェッタは、
材料/6人分
丸なす・・2個
卵・・3個
小麦粉、パン粉
べシャメル・・200g
EVオリーブオイル、塩

・なすを厚さ1cmの輪切りにする。ベシャメル少々を散らして別の輪切りを重ね、小麦粉、軽く塩を加えた溶き卵(縁にもつける)、パン粉をつけ、しっかり抑えて閉じる。
・15分休ませて再びパン粉をつける。
・たっぷりの油で両面をこんがり揚げる。5分休ませてサーブする。


ナスのリピエーナmelenzane ripiene alla siciliana↓

シチリアの人はおじいちゃんでも料理がうまいなあ。
本のリチェッタ
材料/4人分
なす・・2本
黒オリーブ・・50g
パン粉・・50g
アンチョビ・・2尾
にんにく・・1かけ
バジリコ、EVオリーブオイル、塩

・なすを半分に切り、中身をスプーンでくり抜いて塩を振る。
・皿に伏せて置いて水分を出す。
・オリーブを洗って種を抜く。アンチョビは骨を取る。
・くり抜いたなすの実、バジリコ、にんにく、オリーブ、アンチョビを小さく切る。
・パン粉、塩、油少々を加える。
・これをなすに詰めて油を塗ったオーブン皿に並べ、油を回しかける。
・熱したオーブンで1時間焼く。必要なら水を加える。

おまけの料理はなすのティンバッロ。

なす料理のリチェッタ、明日に続く。

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ナスのパルミジャーナはその形状が語源。パルマじゃなくてナポリ生まれ。

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