2021年8月9日月曜日

ラツィオとカンパーニアの伝統を持つ島、ポンツァ

昨日取り上げたガルダ湖もそうですが、
イタリアには、海と山に囲まれた魅力的な場所がたくさんあります。
サーレ・エ・ぺぺ』9月号でも、イタリアの周囲にたくさんあるそんな島の一つを紹介していました。ページ数の都合で(CIR)に訳が載せられなかった記事でした。
海と畑、農民と漁師の食文化を持ち、人気のリゾート地なのでレストランの質も高く、田舎とインターナショナルな顔を併せ持つ島です。ラツィオの沿岸沿いに散らばる群島で、ブルボン家が支配した時代に、イスキアやプロチダ、トッレ・デル・グレコから多くの人が移り住んで植民地化されたという歴史を持つために、ラツィオとカンパーニアの食文化が伝わった、興味深い島です。

島の名はポンツァPonza。
世界中に知れ渡っているイタリアの島の中では、まだまだマイナーな存在。


美しいビーチは断崖に囲まれていて海からしか行けない。
イスキアから60軒近い家族が移り住んだそうですが、どことなくイスキアに似ているような・・・。
ポンツァの歩いてしか行けない入り江にある島の魚の伝統料理を出す店。ラ・マリーナLa marina

ローマからもナポリからも近い島だって。
行ってみたいな。
島の名物を売る店、ベントインポッパVentoinpoppa。(webベージ)

今で一番のジェラテリーアは海からしか行けない場所にあるので、ジェラートを食べるために皆海に飛び込む↓

ポンツァ料理、詰め物入りイカのパスタpasta con i calamari "'mbuttunati"


ちなみにヤリイカのリピエーニはナポリの伝統料理だけど、そのパスタとなるとなかなか見つからない。
ここでは『サーレ・エ・ぺぺ』のリチェッタを訳してみます。

材料/4人分
太いスパゲッティ・・320g
下処理したヤリイカ・・4杯
卵・・4個
おろしたパルミジャーノ・・40g
レーズン・・10g
松の実・・10g
サン・マルツァーノ・トマト・・1.5kg
EVオリーブオイル、ピーナッツ油
イタリアンパセリ・・1把
にんにく・・1かけ
バジリコ
唐辛子・・1本、塩、こしょう

・トマトは皮を湯むきして種を取る。松の実をさっと炒る。
・イカの足を小さく切ってピーナッツ油でさっと炒める。
・卵を溶き、イカの足、さっとすすいだレーズン、パルミジャーノ、松の実、手でちぎったイタリアンパセリ、塩、こしょうを加える。
・イカを炒めた油少々をフライパンに入れて熱し、混ぜた卵を入れて水分をたっぷり残した炒り卵にする。火から下ろして粗熱を取る
・ベトのソテーパンでにんにくをEVオリーブオイル大さじ数杯で焦げないようにソッフリットにし、にんにくを取り除く。イカの銅を加えて焼き、小さく切ったトマトと唐辛子を加えて蓋を取って弱火でかき混ぜながら25分煮る。
・イカを取り出して混ぜた詰め物の2/3を詰め、楊枝で閉じしてソテーパンに戻し、5分熱する。
・イカを皿に盛り付けて粗熱が取れたら楊枝を取り除いて輪切りにする。
・パスタを硬めのアルデンテにゆでる。ざっと水気を切ってソテーパンに入れ、火を止めてEVオリーブオイルを回しかける。こしょう、バジリコ、イカも加えてなじませる。
イカのリピエーニ↓




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