今日はイスキア島の話。
『サーレ&ペペ』6月号の記事、“うさぎ肉のイスキア風” Coniglio all'ischitana の解説です。
イスキア島はここ。
下のほうにあるカプリ島と比べると、大きな島ですねえ。
人口6万人。
シチリア、サルデーニャに次いで、イタリアで3番目に人口が多い島なんだそうです。
photo by Chiara Marra
photo by Chiara Marra
photo by Bruno M---e--i
青い海に囲まれた人気のバカンス地。
そんな島の一番の名物料理が、肉料理というのはおもしろいですよね。
イスキアは、海だけでなく、山もある島。
一番高いエポメーオ山は、標高787m。
エポメーオ山からの眺め, photo by Giorgio
今から3000年前にやってきた古代ギリシャ人は、静かな入り江と獲物がたっぷりいる森を発見して、この島に住みつきました。
次にやってきたローマ人は、温泉を発見しました。
島は火山帯の上に位置していたのです。
そんな地上の小さな楽園に、次にやってきたのが、海賊です。
実に、9世紀から16世紀に渡って、島は度々海賊の襲撃を受けました。
そのため、住民は海辺を離れて内陸に移ります。
そんな歴史をへて、イスキアの文化は海より大地に深く根付いている、と言われるようになっていきます。
そして一番最近やってきたのは、観光客。
魚を食べたい、という彼らの要望で、今ではイスキア料理のレパートリーに魚料理がどーんと増えました。
うさぎ肉のイスキア風を、詳しい写真つきで紹介しているサイトを見つけました。
「イスキアの家庭の80%は、日曜日にはうさぎ肉のイスキア風を食べる」と言っていますねえ。
煮込んだ煮汁をブカティーニのサルサにするのも、この料理を作った時のお約束。
www.cookaround.com
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関連誌;『サーレ&ペペ』2006年6月号(クレアパッソで販売中)
“うさぎ肉のイスキア風”の日本語訳は、「総合解説」'06&'07年6月号、P.11に載っています。
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2008年7月4日金曜日
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2 件のコメント:
>イスキアの文化は海より大地に深く根付いている
ってなんでですか?
くるりさん
海賊から逃れるために海辺を離れて、島の中に入って集落を作り、そこで畑を耕して生活していたから、というのが大方の説みたいです。
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