2025年4月24日木曜日

ベネチアを占領したハプスブルグ家のアルコールに弱い兵士のために考え出されたアペロール。諸説あり。

今日のお題は“スプリッツ”です。

国際バーテンダー協会の名誉会長、ウンベルト・カゼッリのカクテルの本、『マニュアル・デル・バーマン』によると、スプリッツ・ヴェネチアーノSpritz Venezianoはスパークリング・カクテルの一種。
リチェッタは、
プロセッコ・・6cl
アペロール・・4cl
炭酸水・・一振り
オレンジの輪切り・・1/2枚
グラス・・オールドファッション

・氷で満たしたオールド・ファッショングラスに材料を入れ、炭酸水を振りかけてオレンジの輪切りで飾る。

とあり、解説にはヴェネチア人に人気のアペリティーヴォとあります。「カンポ・サンタ・マルゲリータか観光客が多い地区から離れたフラーリ地区で味わうのが最高だが、この地区に行くには学生やバーやオステリアに行こうとする人たちの後をついていくとよい」
「スプリッツのルーツについては諸説あり、ハプスブルグ家がベネチアを占領していた時期の発明で、地区によって、アマーロが軽いバージョン、スパークリングワインではなくスティルワインを加えるなど様々なバリエーションが考え出された。国際バーテンダー協会の2012年のリチェッタは、バランスの取れたものになっている。オステリアのカウンターでつまみやストリートフードと一緒に味わうのに最適で、現在のハッピーアワーに前身のような飲み物」、とあります。
そういえば、初めてベネチアでチケッティ巡りをした時、やたら学生で溢れている賑やかな店に迷い込んでしまい、若者のパワーにおびえて注文もできずに小さくなっていたことを思い出しました。

カンポ・サンタ・マルゲリータ

バジリカータ・デイ・フラーリ地区


べネチアのスプリッツ

チケッティには最適の飲み物のようです。

ここで思い出しました。そもそも、(CIR2023年1月号)の最初のリチェッタ、パドヴァ風サンドイッチの話をするのでした。

サンドイッチはベネチアのオステリアの定番のつまみ。

リアルトのバールのサンドイッチ。

ますますベネチアが好きになる・・・。

そうなのです。パドヴァ風サンドイッチの話をする前に、ベネチアのサンドイッチの話を知っておく必要があったのです。
スプリッツもサンドイッチに組み合わせます。


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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

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