この週末、アスコリ・ピチェーノというマルケ州の街の名前を何度か耳にしました。
このあまり知られていない街の名前が、なぜ突然こんなにメジャーになったのか、やたら気になりました。
どうやら、競走馬の名前なんだそうです。競馬のことは全知らないのですが、なにやら母親がアスコリという名前で、それにちなんだ名前ということで付けられたんだそうです。競走馬の名前って、誰がつけるのか。どこから見つけてきたんでしょうねえ。
アスコリ・ピチェーノは、イタリアの観光地としてはかなりマイナーですが、イタリア料理の世界では、なかなか知られています。すごく気になったので、ちょっとまとめてみます。
アスコリ・ピチェーノ
アスコリ・ピチェーノは、外側に向けた中世の要塞都市として守りを固めた部分はレンガ色で、内側をむいた部分は大理石の白い色をしているそうです。
ロマネスク様式と中世の要塞都市の顔を持つ街。
アスコリ・ピチェーノにはパスタの伝統があります。
そのパスタは、小麦粉1㎏に卵10個入りと、他の地方の2倍の卵が入ります。
水は加えないものから、熟練の技が必要な軟質小麦粉のものなど、様々あります。
現在は、昔ながらのブロンズのダイスを使ってゆっくり乾燥させながら、フレッシュさを活かすために加熱殺菌せずに、小さなアルティジャナーレの造り手がつくっています。
ブロンズのダイスは、今のイタリアでは“昔ながら”、と言われちゃうんですね。
アスコリ・ピチェーノのパスタメーカー
マルケ州は作曲家ロッシーニとの縁が深い地方。生まれたのはペーザロと伝わっていますが、ロッシーニ・フェスティバルなどがマルケ各地で開催され、ロッシーニファンが多く集まります。
料理の世界では、美食家として知られるロッシーニ。彼が残した料理の傑作、トゥルヌド・ロッシーニ。世界的にはフランス人が考えたフランス料理ですが、イタリアでは、みんなこれはイタリア料理だと信じてます。
この料理の重要な要素、トリュフは、マルケの名物。
中でもアックアラーニャはイタリアの代表的なトリュフの産地。
アックアラーニャのトリュフ祭り。
おそらく、美食家のロッシーニにとって、イタリアのトリュフは子供の頃から慣れ親しんだ食材。この料理も、彼にとっては自然な発想だったはず。とイタリア人は思ってます。
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