キャビアとトリュフの他にも、クリスマスには欠かせない食べ物があります。
パネットーネです(CIR12月号の記事はP.29)。
ミラノの伝統的なドルチェで、歴史が古いので、伝説も各種残されています。
その主役はトーニ。ミラノの数々の名物料理は、大抵見習の少年のドジから生まれますが、パネットーネも例外ではありません。トーニのドジから生まれたのです。
その名もパーネ・ディ・トーニpane di Toni。彼の名は、世界中に広まりました。
トーニがやらかした動画の解説をどうぞ。
この盛り具合からして、おそらく、話がどんどん盛られちゃったんでしょうねえ。もちろん、証拠なんてありませんが、このエピソードもパネットーネと一緒に世界中に広まりました。
この話が、ミラノ大公の家庭教師で人道主義者のジョルジョ・パグラッサが書き残した歴史的文書によると、ミラノのクリスマスイブにの夜に、暖炉の火の上に1本の丸太、cioccoを置いて行う儀式の最後に3個の大きな小麦粉のパンがテーブルに登場する。このパンの一切れは、キリストの受肉と復活の記憶のために翌年まで保存する、という、とても高尚な話も伝わっています。
バターも砂糖もフルーツも一切入らないので、あまり上等なものでははない、と誤解されがちですが、小麦粉のパン、というのがポイントです。1395年まで、ミラノではロスティというパン屋だけが、小麦粉を使って毎日パンを焼いていたのだそうです。他の店ではとうもろこしの粉でパンを焼いていました。
誰もが白いパンを焼けるのは12月24日だけでした。cioccoの儀式のためのパンが必要だったからです。
とうもろこしのパンと言えば、パン・ディ・メイ。
ミラノのパティシエのプライドはかなり高そう。
このパンの背後にはイタリアで人気のドラゴンスレイヤーの伝説がありました。
ミラノ料理
ジョージとドラゴン。プライム・ビデオでアニメ化希望
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