2024年4月19日金曜日

よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。


今日のお題は、メイド・イン・イタリーの食材です。(CIR2022年1月号P.37の記事)
その食材は、ベルモット。ピエモンテ州トリノで誕生したフレーバード・ワインです。
白ワインにスパイスとハーブを加えて香りをつけたもの。
ところで、ベルモットはドイツ語の“ヨモギWermut”が語源なんですね。
よもぎというと、お餅のイメージですが、ヨモギはハーブ(薬草)。べアムートとドイツ語で言うと、やたらかっこいい。
現在知られているベルモットのリチェッタを考え出したのは、トリノのパティシエ、アントニオ・べネデット・カルパノ。

よもぎについてドイツ人が熱く語ってます。

よもぎは道端に生えている草というイメージあるけど、ドイツ人にとっては地中海の植物なんだねー。

トリノ人にとってはベルモットはベルムッティ―ノvermuttino。
ちなみに英語ではvermouth。イタリア語もvermouth。

トリノで夕食前に飲む習慣が行き渡っていたvermuttino。

ベルモットの生産の中心地はトリノ。

中央ヨーロッパの香りを色濃く漂わせたサボイア家の都市、トリノ。イタリアの他の街とは全然違います。確かに、ベルモットがよく似合いそう。

マンチーノ・ベルモット

イタリアのアペリティーボの習慣の発祥地もトリノ。


アペリティーボを飲む習慣は、社交的な時を過ごす、という意味を帯びていました。
ベルモットを作ったカルパノのカフェは今でカフェ・エレナと名前を変えましたが、カクテルを作る人たちの聖地です。

トリノのカフェ・エレナ


トリノのカフェ巡りはトリノ観光の必須イベント

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