今日のお題は、メイド・イン・イタリーの食材です。(CIR2022年1月号P.37の記事)
その食材は、ベルモット。ピエモンテ州トリノで誕生したフレーバード・ワインです。
白ワインにスパイスとハーブを加えて香りをつけたもの。
ところで、ベルモットはドイツ語の“ヨモギWermut”が語源なんですね。
よもぎというと、お餅のイメージですが、ヨモギはハーブ(薬草)。べアムートとドイツ語で言うと、やたらかっこいい。
現在知られているベルモットのリチェッタを考え出したのは、トリノのパティシエ、アントニオ・べネデット・カルパノ。
よもぎについてドイツ人が熱く語ってます。
よもぎは道端に生えている草というイメージあるけど、ドイツ人にとっては地中海の植物なんだねー。
トリノ人にとってはベルモットはベルムッティ―ノvermuttino。
ちなみに英語ではvermouth。イタリア語もvermouth。
トリノで夕食前に飲む習慣が行き渡っていたvermuttino。
ベルモットの生産の中心地はトリノ。
中央ヨーロッパの香りを色濃く漂わせたサボイア家の都市、トリノ。イタリアの他の街とは全然違います。確かに、ベルモットがよく似合いそう。
マンチーノ・ベルモット
イタリアのアペリティーボの習慣の発祥地もトリノ。
アペリティーボを飲む習慣は、社交的な時を過ごす、という意味を帯びていました。
ベルモットを作ったカルパノのカフェは今でカフェ・エレナと名前を変えましたが、カクテルを作る人たちの聖地です。
トリノのカフェ・エレナ
トリノのカフェ巡りはトリノ観光の必須イベント
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