2022年4月19日火曜日

ピーノ・クッタイアシェフのノルマ風パスタ。

(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)7月号の記事から、パスタ・ンカッシャータのお題が続いていますが、このパスタは、言い換えればなすのパスタでもあります。
シチリアでなすのパスタと言えば、ノルマ風。
パスタ・ンカッシャータがお勧めの店は、偶然か、どこもノルマ風パスタもお勧めです。
今日は、シチリアのアルタ・クチーナのシェフの一人、ラ・マディア(店のwebページ)のピーノ・クッタイアシェフの作るノルマ風をどうぞ。

Pasta alla Norma di Pino Cittaia/ノルマ風パスタ

材料/4人分
パスタ(リガトーニ)・・500g
なす・・600g
玉ねぎ・・100g
バジリコ・・20g
羊のリコッタ・サラータ・・100g
EVオリーブオイル・・80g
揚げ油用EVオリーブオイル・・400g
ダッテリーノ(楕円形のミニトマト)トマトのパッサータ・・750g

・玉ねぎを水分が出ないように粗いみじん切りにして鍋に入れ、風味づけのバジリコを加えてソッフリットにする。
・なすはピーラーで皮をむき、厚さ1㎝にスライスする。
・玉ねぎのソッフリットにパッサータを加える。
・その間に揚げ油を熱し、なすを揚げる。
・仕上げにオーブンで焼くのでパスタを硬めのアルデンテにゆでる。ゆで汁に塩は加えない。
・なすの香りで揚げ具合を判断し、茶色くなりすぎないうちにシートに取って油を切る。
・パスタを取り出し、おろした羊のリコッタをまぶす。
・型を揚げたなすで覆い、中にパスタを1本ずつ立てて詰める。パスタの中にも入るようにトマトソースをかけ、型を台にたたきつけて空気を抜く。表面をなすで覆い、キッチンペーパーをかぶせて抑え、蓋をする。
・160℃のオーブンで10分焼く。
・型から出してバジリコで飾る。

これはなすのティンバロのバリエーションですね。
シチリアのオーブン焼きパスタにありがちな巨大でボリューミーな料理ではなく、貴族の料理がルーツのティンバロの洗練さや、シェフのファンタジーも感じるような1品です。

クッタイアシェフのレストラン・マディア↓はミシュラン星付きながら、かなりリラックスした雰囲気。
そういえば、かつてシェフが注目された料理の一つに、“イカの卵”というのがありました。見たことなかったので、どんなものだろうとあれこれ探しまくったことがあります。結局謎のままで、それ以来、イカの卵と聞くと、クッタイアシェフを思い出します。

なすのティンバッロ。


=====================================
=====================================

0 件のコメント:

ブッラータ・ディ・アンドリアIgpの管理組合のロゴはチーズを作る2つの手。熱い思いが込められていそう。モッツァレラ・デイ・ブファラ・カンパーナdopのロゴにも深い思いが込められてます。

今日のお題は、ブッラータとモッツァレラです。 公式名称は、ブッラータ・ディ・アンドリアIgpと、 モッツァレラ・ディ・ブファラ・カンパーナDop。 ブッラータ・ディ・アンドリア Burrata di Andria IGP プーリア州アンドリアAndria 本場のブッラータを食べる...