2020年2月8日土曜日

トスカーナの自家製ドルチェの定番はチャンベッローネ。

トスカーナの人気オステリアのメニュー、肉料理まできました。
次は最後のドルチェです。

ルフィーノのトスカーナ』にはこんな話が・・・。


オステリアのドルチェは、自家製fatti in casaなのが重要。
つまり、家庭にある質素な材料(砂糖、チョコレート、蜂蜜、ジャムなど)を使って、主婦の手で作ったドルチェ。
日曜日になると家中に広がるケーキの香りは、すべてのトスカーナ人の子供の頃に共通の思い出。
トスカーナ人にとって、家庭の手作りドルチェの定番中の定番が、日曜日になるとおばあちゃんが家族ややってくる友人のために作る、小麦粉、牛乳、バター、卵、砂糖の“チャンベッローネciambellone”。

ノンナのチャンベッローネCiambellone della nonna

・レーズン75gをオレンジジュースで戻す。
・00番の小麦粉500gとベーキングパウダー15gをふるっておく。
・ボールの下に湿らせた布巾を敷く。
・室温のバターの小角切り250gを入れる。
・オレンジ1個とレモン1個の皮のすりおろし、バニラ1本の種を加える。
・ホイッパーで混ぜながら砂糖300gを少しずつ加える。
・5分混ぜたら卵275gを1個ずつ加える。
・粉の材料を大さじ1ずつ加える。
・牛乳250gを少しずつ加える。
・レーズンの水気を切り、小麦粉をまぶす。
・オレンジピール50gの小角切りと混ぜる。レーズンやオレンジピールの替わりにチョコレートでもよい。
・バターを塗って小麦粉をまぶしたエンゼル型に生地を入れて表面を平らにし、その上に
・混ぜた材料を散らす。これを繰り返す。
・180℃のオーブンで約1時間焼く。
・冷めたら型から出して粉糖を振りかける。

ふわふわで経済的で簡単につくれるケーキです。
リチェッタは家庭ごとに違い、牛乳やコーヒーに浸して朝食代わりに食べたりします。
本では近所の松の木に実った松の実を表面に散らしてアイシングで覆っています。
これだけでかなりゴージャス。

一番プレーンなバージョンだと牛乳に浸して食べますが、やや豪華だとココア。おばあちゃんやお客さんはヴィン・サント。
お客用の“カントゥッチーニcantuccini”は常に欠かさないように買っておきます。

カントゥッチとヴィンサント

そいてトスカーナのドルチェには欠かせないのがヴィンサントVinsanto。

秋には栗の粉で作るカスタニャッチョcastagnaccioやフリッテッリーネfrittelline。
2月はカーニバルの揚げ菓子のチェンチcenci。
冬のフィレンツェの家庭のもう1つのドルチェはスキアッチャータschiacciata

家にあるもので作る経済的で簡単なドルチェ。
トスカーナ人の倹約精神徹底してます。
次回はカントゥッチ。

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総合解説

ルフィーノのトスカーナ

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