2020年2月4日火曜日

アーリオ・オーリオをトスカーナ風に豪華にしたピチ・アッラ・ブリチョレ

それではトスカーナの手打ちパスタ、ピチの話。
ピチは御存知の通り、うどんのように太いスパゲッティです。
このパスタを打つ作業が名前の語源です。 トスカーナ南部生まれのパスタで、定番のソースは、にんにくとトマト入りスーゴ・ディ・カルネの“アッラリオーネall'aglione”。

ピチ・アッラリオーネ

本のP.61の写真では、赤唐辛子の輪切りを少量加えてアクセントにしています。 この料理はpici con le briciole。
 bricioleはパーネ・トスカーノを細かい小角切りにしたもの。 それをオリーブオイルで炒めてパスタとあえます。
つまり、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノのパン粉がけです。
そもそもアーリオ・オーリオは家になにもなくても、なんとかして美味しい料理を作ろうという究極の節約料理。
それに貧乏人のチーズと呼ばれるパン粉を散らしてちょっと豪華にするのは、シチリアなどでよくある手。
トスカーナには名物のパンとオリーブオイルがあるから、ブリチョレは、 パーネ・トスカーノとトスカーナ産オイルで作るわけです。
これはアーリオ・オーリオが美味しくなる予感。

ピチ・コン・レ・ブリチョレ
フェットゥンタやクロスィーニをよく作る人は、トスカーナ産オリーブオイルを常備しておくと、美味しくなるかも。

トスカーナ産EVオリーブオイル
つぎはパーネ・ショッコの話。

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総合解説
ルフィーノのトスカーナ
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