2025年12月9日火曜日

プーリアの旅

(CIR7月号)のなんだか可愛い名前のピエモンテ料理、うさぎのトンノの次は、プーリア料理の話です。イタリアの地方料理は北と南を行ったり来たりしますが、北のピエモンテも南のプーリアも、イタリア料理の大切な地方。
“プーリアのパン、ワイン、魚を巡る旅”の記事の日本語訳と写真はP.16。
私の南イタリアとの出会いは、まずカンパーニアのナポリ、カプリ、アマルフィと、ゴージャスで世界的なバカンス地から入りました。世界中の観光客にもまれるお上りさん丸出しのルートですが、初めて足を踏み入れた南イタリアは、それでもかなり北とは別世界で、ディープな体験でした。シチリアを経由してさらにディープな世界に浸り、その面白さにかなり慣れてきたころ、いよいよプーリアに足を踏み入れます。最大の目的は、おいしいと評判の店のブッラータを食べることでした。でも、着いて24時間経った頃には、ここはシチリアよりもっとディープな地だということに気が付きました。ミラノやローマに慣れていた身には、刺激強すぎて、人間が熱すぎて、毎日ぐったりで、でも料理はすんごく美味しくて、オリーブオイルが合ったのかお肌が艶々になって、ロゼワインばかり飲みだして、もうかなりはまってしまいました。という訳で、プーリアにはいい思い出しかないのでした。
記事に出てくるプーリアの大聖堂の女王と呼ばれるプーリアのロマネスク建築の代表、トラ―ニのバジリカータ・デッラ・べアータ・マリア・ヴェルジネ・アッスンタ教会の市民の行列。
この光景は、北とはかなり雰囲気が違う、超南イタリア。

世界遺産でもあるカステル・デル・モンテもプーリアの旅の目的地の一つ。ブッラータの産地として有名な街、アンドリアに近い。
この城は、プーリアの名君、フェデリコ2世の偉業の1つ。彼はローマ皇帝でとても知的な人物。文化や芸術の普及に力を注ぎ、教会権力に対抗し、カリスマ性の高い人でした。

プーリアの産物とフェデリコ2世はプーリアの宝。

オレッキエッテやブッラータのことは知ってましたが、フェデリコ2世のことは、何も知らないでプーリアに足を踏み入れてしまいました。ところが、観光地はどこに行ってもフェデリコ2世由来のものばかり。彼のことを知らないと、謎だらけでプーリアが何も分からない、という訳で、プーリアに行く前にフェデリコ2世のことはちょっとは知っておいた方がいいでしょう。

フェデリコ2世が愛した街、アンドリア。

思ったより大きな街、アンドリア。
国立公園にもなっているアルタ・ムルジャ地方の旅。
ムルゲ地方は石灰岩層の上にある台地。


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週末はクレアパッソのお薦め本の紹介。
スッド・グランデ・クチーナ(南伊・山・海)』

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』という地方料理の本としては最高の雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。毎月日本語に翻訳している力作です。イタリア発の地方料理の情報は、昔の有名書籍が売り切れて入手困難になっている昨今ではとても貴重です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。

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プーリアの旅

(CIR7月号)のなんだか可愛い名前のピエモンテ料理、うさぎのトンノの次は、プーリア料理の話です。イタリアの地方料理は北と南を行ったり来たりしますが、北のピエモンテも南のプーリアも、イタリア料理の大切な地方。 “プーリアのパン、ワイン、魚を巡る旅”の記事の日本語訳と写真はP.16...