2025年6月3日火曜日

ミラノの名物料理、モンデギリはスペイン語系アラビア語のミートボールのこと。他の町のミートボールと違って牛肉から作ります。ミラノが舞台のイタリアの国民的文学『いいなずけ』にも出てきます。格式高いミートボールなのです。

今日の料理は(CIR2023年2月号)から、“モンデギリ”です。
ミラノの庶民的伝統料理。

グイド・トンマージの地方料理シリーズの『クチーナ・ミラネーゼ

には、モンデギリはローストやボッリートの残りの部位と乾いたパンの切れ端から作る傑作ミートボール、とあります。さらに、イタリア各地にある伝統的なミートボールとは違い、牛肉から作るのだそうです。イタリアの国民的文学と呼ばれ、ミラノの恋人たちが主役のマンゾーニの『いいなずけ』にも登場します。読んだことないけど。

モンデギリ


(CIR2月号)の“モンデギリ”の日本語のリチェッタはP.10にあります。

そもそもモンデギリという名前は、(CIR1月号)のグルメガイドの記事、“ベッキア・ミラノ”によると、この料理はミラノの最も古い地区、スペインの壁の内側で生まれた料理で、語源はスペイン語系アラビア語のミートボール、albondigaだそうです。これはもうお手上げ。ミラノがスペインに占領された時にスペイン経由でミラノに伝わりました。

『クチーナ・ミラネーゼのモンデギリ』
材料;
適度に脂身のある子牛肉・・400g
卵・・1個
乾いたパン・・100g
パン粉
牛乳・・1カップ
にんじん・・1本
じゃがいも・・1個
玉ねぎ・・1個
にんにく・・1/2かけ
ナツメグ
おろしたロディジャーノ・・40g
バター、EVオリーブオイル・・大さじ2
塩、こしょう

■肉と野菜を2時間ゆでる。柔らかくなったら鍋から取り出して冷まし、小さく切って野菜、にんにく、牛乳で柔らかくしたパンと一緒に挽く。
■卵、ロディジャーノ、ナツメグ、塩、こしょうを加える。
■直径4㎝程度に丸めて端を掌で平らにし、パン粉をつけて油とバターで片面1分ずつきつね色に焼く。
※肉をゆでた後のブロードは取っておいてミネストラやリゾットなどほかの料理に使う。

どうやらモンデギリのベースはボッリート。

=================================
(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。イタリアの地方料理の本としては最高の雑誌です。
(CIR)は2冊の雑誌を毎月日本語に翻訳している力作です。イタリア発の地方料理の情報は、昔の有名書籍が売り切れて入手困難になっている昨今ではとても貴重です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2023年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売中の定期購読は2023年版。
1冊のみの注文もできます。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもお気軽にどうぞ。
雑誌と(CIR)併せて定期購読の場合は割引の特別価格になります。

ご注文の場合は、こちらのフォームからお願いします。
本や(CIR)の購入方法

お問い合わせはお気軽に、こちらからどうぞ。

(下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください)

===================================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。
[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず)最新情報はすべてブログでお知らせします]

===================================

[creapasso.comへ戻る]
お問い合わせ
=====================================

0 件のコメント:

カタローニャとパルミジャーノを組み合わせるレッジョ・エミリアの名物、エルバッツォ―ネ

カタローニャのことを知れば知るほど、イタリア人あのほろ苦さがどんだけ好きなのと思います。苦さの美味しさが分からない人はおこちゃまと言いながら、苦みを軽くする方法はさんざん考えられてきました。多分、野草のカタローニャは野原で摘めばただだから、冬の田舎料理の主役なんでしょうねえ。 エ...