2023年1月18日水曜日

ラディッキオ・ロッソの地元料理なら、リゾット。ということはビアローネ・ナノ米の話は避けて通れない。

ラディッキオ・ロッソはその色と形の美しさで魅せる冬野菜。
産地はトレビーゾ、パドヴァ、ベネチア県。
トレビーゾのシニョーリア広場を中心とするパダナ平野の伝統的産物。

トレビーゾの中心、シニョーリア広場。

ラディッキオ・ロッソはロッソ・ディ・トレビーゾというチコーリアの一種を軟白栽培して造られる。
生で、あまり癖が強くないEVオリーブオイル、塩、粗挽きこしょう、バルサミコ酢などで調味してピンツィモーニオで食べるのに最適だが、グリルやフライパンで焼いたり、各種のリゾット、パスタ、トルタ・サラータに適している。

ラディッキオ・トレビジャーノのグリルRadicchio trevigiano alla griglia

材料/
ラディッキオ・トレビジャーノ・・2個
塩漬けケッパー・・10粒
種抜き黒オリーブ・・10個
レモン・・1個
イタリアンパセリ、唐辛子
EVオリーブオイル

・ラディッキオをくし切りにしてグリルする。
・オリーブ、ケッパー、イタリアンパセリ、レモン汁、EVオリーブオイルを混ぜてラディッキオにかける。

ラディッキオのイン・パデッラRadicchio Trevigiano in Padella
ベネトでは肉とポレンタの付け合わせにするのが一般的。

材料
ラディッキオ・トレビジャーノ・・300g
EVオリーブオイル
パン粉、塩

・ラディッキオを4つのくし切りにしてよく洗う。
・よく熱したフライパンにラディッキオを並べて蓋をし、両面をややしんなりするまで焼く。
・EVオリーブオイル、塩、パン粉を皿に広げ、その上にラディッキオをのせてあえる。
・パルミジャーノを散らす。

ラディッキオのグリルは手軽にできるコントルノ。ステーキを焼いたグリルでグリルして、オイル、塩、オレガノをかける。ついでにズッキーニもグリルすると夏野菜と冬野菜の競演。


もうちょっと手をかけるなら、ラディッキオとパンチェッタRadicchio e pancetta

のリチェッタは、材料/4人分
玉ねぎのみじん切り・・1個分
油・・大さじ1
パンチェッタ・アッフミカータの薄切り・・70g

・玉ねぎと油をフライパンで熱し、パンチェッタを加えて透き通るまで焼く。
・丸ごとのラディッキオを入れて塩をし、返しながら25分ソッフリットにする。牛肉のボッリートやローストの付け合わせとしてサーブする。

ラディッキオの産地は、米の産地。この地方の代表的品種はビアローネ・ナノ。
地元のラディッキオ料理の代表も、この米を使ったリゾット。
下の動画でリゾットを作っているのは、1650年創業のフェロンという米メーカー。現在も稼働しているイタリアで一番古い精米所だそうです。シェフは経営者のガブリエレ・フェロン。ビアローネ・ナノの管理組合の副会長。ビアローネ・ナノ米の普及に情熱をそそいでいる人。

フェロン精米所とレストラン

イゾラ・デッラ・スカラにあるイタリア最古の精米所。



ダビデ・オルダーニ監修のイタリア地方料理の本、メイド・イン・イタリー
によると、ビアローネ・ナノの故郷はイゾラ・デッラ・スカラ。
横道に逸れそうな気がするのでリゾットのリチェッタは次回。

=====================================
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
[creapasso.comへ戻る]
===================================

0 件のコメント:

ブッラータはプーリア以外の地方の定番料理にもよく合います。コクとフレッシュさが同時にあるこのチーズは、成功するマーケティングを研究した魔法使いが生み出したようなチーズ。

今月の(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)の食材の記事は、“ブッラータとモッツァレラ”。 リチェッタも数品紹介されています。 1品目はブッラータのジェラート。 純白のジェラートで、見た目はとても美しいのですが、残念ながらブッラータのジェラートの動画は見つからなかったの...