今日はアマルフィの名物パスタ、シャラティエッリscialatielliです。
1978年とかなり最近考案されたパスタでも、アマルフィ名物になるほど有名になり、今ではナポリの伝統的食材の一つに入っています。
(CIR)8月号のリチェッタは(P.38)、ズッキーニのクリーム、アサリ、ムール貝の具のオリジナルのリチェッタです。
考案者はアマルフィ生まれのエンリコ・コゼンティーノシェフ。
料理の国際コンクールに出すために、家族のパスタをベースに考え出したそうです。
アマルフィはカンパーニア州にあり、ナポリにも近いので、このパスタはナポリのパスタと考えられがち。
でも、タリアテッレを短くした生パスタとシーフードの組み合わせのパスタは、ナポリのパスタと言うには、どこか違和感があります。
このリチェッタを考案したコゼンティーノシェフのシャラティエッリ。
ちなみにパスタはセモリナ粉に牛乳、卵、ペコリーノ・ロマーノ入り。
ところが、この料理が北イタリアに広まるにつれ、タリアテッレやフェットゥッチーネの一種、と解釈されるようになります。
そして現在は、かなりタリアテッレに近い姿をしています。
シャラティエッリの定番ソースはミックスシーフード。
上の動画の材料/2人分
《シャラティエッリ》
セモリナ粉か小麦粉・・300g
卵と牛乳・・計150g(液体は粉の50%)
バジリコのみじん切り・・3枚
ペコリーノ・ロマーノ・・150g
塩、こしょう
《スーゴ》
ピエンノロかピカデリーのミニトマト・・7~8個
イタリアンパセリ
塩抜きしたケッパー・・7~8粒
黒かグリーンオリーブ・・7~8個
トマトペースト・・小さじ1
にんにく・・1かけ
アサリ・・500g
ムール貝・・200g
ヤリイカ・・1杯
コウイカ・・1杯
モスカルディー二・・2~3杯
エビか車エビ・・5~6尾
・セモリナ粉、卵、牛乳、バジリコ、ペコリーノ、塩、こしょうをこね、ボールをかぶせて30分休ませる。
・厚さ2~3㎜に伸ばして細く切り、長さを半分に切る。
・にんにく、イタリアンパセリの茎、唐辛子を油でソッフリットにし、ムール貝、アサリ、水少々を加えて蓋をして開くまで熱して取り出し、汁を濾す。
同じフライパンにエビと白ワインを入れてさっと熱する。
・細く切ったイカを油で炒める。貝の汁、半分に切ったミニトマト、ケッパー、オリーブ、トマトペーストを加え、蓋をして30分煮る。
・パスタを加えてマンテカーレする。火を止めて貝とエビを加え、イタリアンパセリのみじん切りを散らす。
パスタをタリアテッレにすると、さらに違和感が強くなる。
シーフードのタリアテッレ。伝統のパスタ、シャラティエッリに合わせるなら、スーゴもナポリならではのものでないと。
というわけで、アサリのシャラティエッリというのはどうでしょう。
リチェッタは明日です。
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