今月の地方料理はピッツードスpitzudosです。
とは言ったものの、この発音でいいのか自信はありません。まあ、ドスで終わる名前なんて珍しい名前は、いかにもサルデーニャ料理ですが・・・。
(CIR)の記事P.41によると、この料理のふるさとは、サルデーニャの魂がある場所、文字通りサルデーニャの中央部分、バルバージャbarbagia。
昨日までミラノの話をしていて、頭を切り替えるのがちょっと大変だけど、どちらもイタリアの姿。
バルバージャの羊飼いは、一年の大部分を放牧の旅に出ているので、畑を耕すとか、パンを焼くといった村の暮らしは残された女性たちが切り盛りしています。
上の動画は、1958年のバルバージャの女性たちを、イタリアの映画監督、ビットリオ・デ・セタが(『自転車泥棒』のデ・シーカじゃない。イタリアの最も貧しい労働者に焦点を当てたドキュメンタリーで知られる監督)もの。
バルバージャ・ディ・オッロライbarbagia di ollolai地方のオヴォッダOvodda村は、長寿で有名で、別名パンの村とも呼ばれるところ。
2016年のオッロライ。標高1000mの静かな水源の村。
2021年のオヴォッダ。
オッロライは世界中のテレワーカーが一番住みたい町に選ばれたんだって。
オッロライは過疎と高齢化に悩む村。前市長は、購入者が家を修復する、という条件で、20軒のぼろぼろの空き家を1ユーロで売り出しました。
国の内外から約40軒の問い合わせがあったようです。
どこもこの問題にはかなり困ってますね。
サルデーニャは多くの移民を出した地。そこに戻ってこようとする人もいるようです。
アルバのロバのパリオ。去年は中止だったけど、今年は再開された。
ピッツードスの話、次回に続きます。
=====================================
ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
(CIR)2020年1月号、(CIR)2020年2月号、(CIR)2020年3月号、(CIR)2020年4月号、(CIR)2020年5月号、(CIR)2020年6月号、(CIR)2020年7月号、(CIR)2020年8月号
“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ
“グリバウド・グランデ・クチーナ・レジョナーレ”シリーズ
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
0 件のコメント:
コメントを投稿