ジャンドゥィアの話、ちっょと続きます。
そもそもジャンドゥィアというのは、ピエモンテの仮面喜劇の人気キャラクターの名前です。
語源はGiovanni del bocccale。
フレンドリーで率直で機知に富んだ親分肌の賢人だそうです。
こんな人
仮面のキャラと言えば、ナポリにもいましたね、有名なキャラが。
プルチネッラ。
ジャンドゥイアは1799年にピエモンテで戦われた独立の戦いのシンボルでもあるそうです。
この年あたりのピエモンテの戦いというと、料理の世界では有名なマレンゴの戦いというのがあります。
鶏のマレンゴ風という料理が生まれたナポレオンとオーストリアの戦いです。
ジャンドゥイアと伴侶のジャコメッタのコスプレ版
トリノのチョコレートメーカー、カファレルのジャンドゥィオットもジャンドゥイアの知名度アップに貢献しました。
1862年以降はトリノのカーニバルのシンボルにもなったのだそうです。
カファレルがカーニバルのパレードにチョコレートを振る舞ったのがきっかけです。
ナポリの人気キャラ、プルチネッラは人情味たっぷり。
ヘーゼルナッツのペーストをチョコレートに加えたのは、マエストロ・チョコラティエ・ミケーレ・プロシェのアイデア。
一方カファレルは丸ごとや小片のヘーゼルナッツを加えました。
いずれにせよ、ヘーゼルナッツクリーム誕生の功労者は、カファレルとプロシェと言うことができます。
数年前にトリノにジャンドゥイア博物館もできました。
-------------------------------------------------------
クレアパッソの地方料理書リスト
クチーナ・プリエーゼ
『リグーリアの発酵生地』
『グイド・エ・グイド』
『トラディツィオーネ・グスト・パッシオーネ1』
『1001スペチャリタ』
クチーナ・レジョナーレシリーズのドルチェ・ディ・ピエモンテ
“グリバウドのグランデ・クチーナ・イタリアーナ”シリーズ
『クチーナ・ディ・ナポリ』
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
2019年12月5日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
(CIR)2022年4月号発売しました。
(CIR)2022年4月号 発売しました。 定期購読分の発送は月曜日の予定です。 さて、4月号は、毎年恒例、復活祭の号です。 復活祭は、2022年は3月29日、2023年は4月9日、2024年は3月31日と、毎年移動します。 復活祭は、復活、つまり再生と春のシンボル。月刊料理誌だ...
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg0qPj4UUFHrdsxlL44YDEGUV8Uw_JE8AjRQd0b31HS2oD3uSOwQUpVgJBHKyWga13fOj_3y2FXv4raVoHXjsFwDiEAD4CPx8aQjH01O0gdkupZahhE2erIjc1p0VcY8fWU97LVGQiZRRhj1nHda-61DwbfTl6VRr9laqiUK5cafF2lnF3xreXsLq1kJ7Kb/w140-h200/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3_20240725%20(2).jpg)
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
0 件のコメント:
コメントを投稿