ピエモンテの田舎の人口600人の村で、お菓子作りが好きでパスティッチェリーアを開いた若者は、食べていけるわけがない、という周囲の心配をよそに、見事に大成功しました。
いったいどうやったのでしょうか。
答えは、ピエモンテ人やイタリア人が大好きなドルチェのオリジナル版を作った、です。
そのドルチェはバーチ・ディ・ダーマ。BACI DI DAMA。
こうして一気にピエモンテ中、イタリア中の人を対象にしてしまったんですね。
イタリア料理のうんちく満載の本、『1001スペチャリタによると』
バーチ・ディ・ダーマは小さく丸めたパスタ・フロッラを平らに潰して焼き、2個ずつチョコレートとアズジャムを挟んで合わせた小さなビスコッティ。2つ合わせた姿が女性の唇のよう、というのでレディーのキス(バーチ・ディ・ダーマ)、と呼ばれるようになりました。
19世紀末に、アレサンドリア県のトルトーナのパスティッチェリーアで考え出されました。
現在でも、このドルチェは地元の小さなパスティッチェリーアで、伝統を守って、厳選した食材で作られています。
どの店も手作りでパッケージして特別な贈り物にぴったりなロマンチックな箱に入れて販売しています。
ピエモンテの人に愛されたドルチェなんですね。
ニュートンのクチーナ・レジョナーレシリーズのドルチェには、
ピエモンテのドルチェを350点集めた本があります。
この本の序文には、ピエモンテはドルチェがおいしいことで有名な地方だ、ピエモンテ人のドルチェ好きは歴史が古く、サヴォイア家と結びついている、と指摘しています。一方、イタリアの3大ドルチェのあと2つ、シチリアやナポリはブルボン朝と教会との結びつきが強い地方。
さらにピエモンテはドルチェが企業と結びついて大量生産されるようになって、独自のドルチェの文化が生まれました。
次回はこの本から、トルトーナのバーチ・ディ・ダーマのリチェッタを訳してみます。
-------------------------------------------------------
クレアパッソの地方料理書リスト
クチーナ・プリエーゼ
『リグーリアの発酵生地』
『グイド・エ・グイド』
『トラディツィオーネ・グスト・パッシオーネ1』
『1001スペチャリタ』
クチーナ・レジョナーレシリーズのドルチェ・ディ・ピエモンテ
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
2019年12月2日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
北イタリアでペーコラのリコッタの役割を担うのはマスカルポーネ。
今日紹介するのはミラノの店、Giacomo。 ジャコモ。ミラノのグルッポ・ジャコモ、オーナーは、ジャコモ・ブッレリ。 リストランテ・ダ・ジャコモでは上質の魚を使った定番のイタリア料理を出しています。 ヴォンゴレのスパゲッティ、インサラータ・ディ・マーレ、ズッパ・ディ・ペッシェ、フ...
-
今日のお題は豚肉のリブロースのグリルです。 イタリアで子羊肉のアッロスティチーニが大流行している様子を見るにつけ、羊飼いのいない日本ではなあ・・・、と思うのですが、子羊以外にも炭焼きグリルにすると美味しい肉、もちろんあります。 イタリアのバーべキューの定番は、豚肉のコスティーネ、...
-
軽い気持ちで手にとった本、『 スーゴとソース 』 ところが、考えれば考えるほど、わからなくなってきました。 スーゴって何?ソースって何? “スーゴ”は、イタリア料理の基本の言葉の一つ。 スーゴ・ディ・カルネsugo di carne、 スーゴ・ディ・ポ...
-
グラッパを取り上げたので、トレンティーノ・アルト・アディジェの話題が続いていますが、さすがにこの州のこと、知らないなあ。 とりあえず、イタリア料理アカデミーの地方料理のソースの本、『 スーゴとソース 』 のトレンティーノ・アルト・アディジェ州のページを見てみました。 そして見つけ...


0 件のコメント:
コメントを投稿