2022年3月19日土曜日

春を象徴する食材、リコッタのパスタはカーチョ・エ・ぺぺの原型。リコッタの新鮮さが全てなので、近所に羊飼いがいなかったらあきらめて・・・。

今日のお題も復活祭ですが、これをキリストの復活と取ると宗教の話になっちゃって、難しくなりすぎるので、春の復活ぐらいにしておいてください。さらには命や希望の復活の意味も込められています。
そしてそれを象徴する食材として今回は、リコッタを選んでみました。
リコッタは羊の群れを象徴した繁栄を願う食材。
2019年とかなり昔の記事ですが、2019年の『サーレ・エ・ぺぺ』4月号には、復活祭についてこんな解説が載っていました。

「キリスト教に取って子羊は、キリストの犠牲と人間の救済の象徴だが、キリスト教以前の宗教にとっては、再生のシンボルだった。
生まれたばかりの動物とミルクもすぐに結びついた。子羊や子山羊のためのミルクはフレッシュチーズやリコッタにしてイタリア中でケーキやパイなど様々な料理やドルチェに使った。・・・」
とあります。
記事の最後はこう締めくくられていました。
「復活祭の料理は地中海の暮らしと強く結びついている。春の野原にたくさんある野草、アスパラガス、野生のビエトラ、チコーリア、フィノッキエットなどのほろ苦い野草は飾りとして使われたり、肉を食べないマーグロな食事には欠かせない食材でもあった。・・・」
出産を終えたヤギのミルクから作る南伊のチーズがあります。
ジュンカータgiuncataと言います。イタリア最古のチーズの一つで、製法は中世から知られているそうです。名前の語源は納豆のような形に包むこの葦、giuncoのこと。一切熟成させずにできたてをすぐに食べます。

羊やヤギの移牧は9月から春にかけてで、夏の間はミルクを出しません。リコッタのベストシーズンは移牧が終わって新鮮な草をたっぷり食べてミルクを出す季節だそうです。

復活祭の食材、ちょっと意外なところでは、アーモンド。
手に入りやすい地方かどうかによって差はあるが、殻に包まれていたり、夏の終りに熟すことなどから復活祭の宗教的なシンボルとして用いられる食材で、様々なパンやパスタソース、肉料理、デザートに使われる。縁起のよい食べ物と考えられ、結婚式や春を祝う祭りにアーモンドのドルチェは欠かせないとされる。・・・」
リコッタはそれ自体がクリーム状で簡単にパスタのソースになりそう。
カンノーリというリコッタのドルチェの傑作があるシチリアにはリコッタのパスタもあるに違いないと思って、シチリア料理の本を探してみました。
すると、“グイド・トンマージ地方料理シリーズ”の『クチーナ・シチリアーナ』に、フレッシュなリコッタの真っ白なパスタがありました。
リチェッタを訳してみます。
リコッタのパスタ/pasta con la ricotta。

セダニーニタイプのショートパスタ・・400g
新鮮な羊のリコッタ・・250g
塩、たっぷりのこしょう

・パスタをゆでる。
・リコッタをパスタのゆで汁1カップでのばし、パスタをあえる。
・たっぷりの粗挽きこしょうをかける。

この料理のポイントはリコッタの新鮮さなので、手に入らなければあきらめる、と書いてあります。

確かにおっしゃる通りなのですが、一応、羊飼いが近所にいない人のために、都会人向きのリチェッタも探してみました。

リコッタのパスタ/pasta e ricotta。

材料/
生クリーム・・70g、塩、黒こしょう
おろしたパルミジャーノ・・70g
牛乳のリコッタ・・350g
フジッリ・・320g

・パスタをゆでる。
・その間にソースはできる。
・リコッタを裏濾ししてなめらかにする。牛乳のリコッタはマイルドな味。水牛のリコッタはもっと強い味。パルミジャーノ、生クリーム(軽くしたい時は牛乳、またはパスタのゆで汁で薄めた生クリーム)、塩、こしょうを加える。パルミジャーノ・ロマーノならもっとピリッとした味になる。仕上げにタイムを加え、ゆで上がったパスタを加える。

羊飼いのリコッタを使うとこうなります。

これは、まさにカーチョ・エ・ぺぺですね。



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『ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ
』

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2022年3月18日金曜日

復活祭のドルチェは手先が器用でセンスがある人向きの3D。今年もペコレッラの季節がやってきた。

コロナや、戦争、地震と、色々ありすぎてすっかり忘れていました。今年の復活祭、4月17日だったんですね。
復活祭はキリストの再生と春の再来を祝う祝日。
しかもキリスト教徒は、復活祭の前に四旬節という断食まであって、春のご馳走は、ウキウキ気分を大いにもり立てます。
復活祭を象徴する食材は、卵と子羊。他にもパン、発酵食品、リコッタ、ハーブなどがあります。
私の場合は“ペコレッラpecorella”です。
シチリアのマジパンの子羊です。

南伊のパスティッチェリーアにペコレッラが登場すると、春だなあ、と思います。

背中に付けた赤い旗は、復活したキリストが持っているものと同じで死に勝利したことを示しているそうです。
下の動画は型を使わないペコレッラ。
なにこれ、超かわいい。

プーリアには、卵を子供や友人への贈り物にするドルチェがあります。
鳩、カゴ、三つ編み、人形、花など様々な形をしたドルチェで、どれも卵をのせています。
洗礼による現在からの開放を象徴しているそうです。
スカルチェッレscarcelle。

材料/
00番の小麦粉・・500g
砂糖・・120g
卵・・2個
レモンの皮のすりおろし・・1個分
EVオリーブオイル・・100ml
ベーキングパウダー・・1/2袋
室温の牛乳・・50ml
ゆで卵・・4個
牛乳少々を加えた溶き卵・・1個
カラーチョコスプレー
鳩の目用のコーヒー豆、チョコチップ、レンズ豆など

・小麦粉をフォンタナに盛り、砂糖、卵、レモンの皮のすりおろしを加えてオリーブオイルを少量ずつ加えながらこねる。ベーキングパウダーと牛乳(少しずつ)も加える。
・その間にゆで卵を作る。
・生地をラップで包んで30分休ませる。
・生地を厚さ1cmに伸ばす。うさぎ、鳩、カゴなどの型紙をのせて切り抜く。生地の切り落としでかごの取手を作る。残りはさらに紐状に切る。
・生地に卵をのせて紐状の生地で固定する。余った生地を切り落とす。溶き卵を塗ってチョコスプレーを散らし、鳩の目をのせる。
・170℃のコンベクションオーブンで20分焼く。

以上、手先の器用な人とセンスのいい人のためのパスクアのドルチェでした。

最後はサルデーニャのドルチェ、ティリカスtilicas。

材料/
セモリナ粉・・350g
ラード・・70g
塩・・少々
砂糖・・小さじ2
ぬるま湯・・1/2カップ

・上記の材料をこねて均質のなめらかな生地にする。
・ボールに入れて覆いをし、冷蔵庫で30分休ませる。
・詰め物を作る。炒ったアーモンド250gをミキサーで粉にする。
・サーパ(ぶどうの果汁を煮詰めたもの、ガッルーラとロゴドゥーロ地方の特産品)500mlと水1カップを沸騰させる。
・蜂蜜小さじ2、無農薬のオレンジ1個の皮のすりおろしを加える。
・かき混ぜながらセモリーノ100gと粉にしたアーモンドを加える。鍋肌から剥がれてポレンタ状になるまでかき混ぜながら煮る。
・火から下ろして冷ます。
・生地を少量ずつ薄く伸ばし、ギザ刃のカッターで12×5cmの長方形に切る。
・中央に詰め物を1本絞り出し、生地を閉じる。
・生地を渦巻状に巻いて端を閉じる。表面にサーパを塗ってアラザンで飾ってもよい。
・150℃のコンベクションオーブンで15分乾かす。焼き色はつけない。オーブンから出して冷ます。

地方料理のおすすめ本、『イタリア・イン・クチーナ』


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『ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ
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2022年3月17日木曜日

ペーストのパスタはリビエラ・リグレの農民が考えだした経済的な料理。今や乳鉢で作るペーストは伝統芸能なみに観光客を惹き付ける。

オリーブオイルがポイントの料理、その2はペーストです。
ペーストについて、イタリア料理の入門書的本、『1001スペチャリタ・デッラ・クチーナ・イタリアーナ』

には、【ペースト・アッラ・ジェノベーゼpesto alla genovese】はリグーリアを代表する伝統的ソースで、ベースはバジリコ、にんにく、ペコリーノ・サルド、パルミジャーノ、粗塩、EVオリーブオイル。無数のバリエーションがあるが、リビエラ・ディ・レバンテでは松の実を加える。
美味しいペーストを作るには、材料の品質は最上のものでなくてはならず、バジリコの葉は若いもので切ってから時間の経っていないもの、にんにくはとてもマイルドなインペリア県のベッサリコVessalico産のもの。チーズはフィオーレ・サルド、オイルはリビエラ・リグレの上質のもの、松の実はイタリア産。
伝統的に大理石の乳鉢ですりつぶして混ぜる。
パスタにかける場合、典型的なパスタはトレネッテtrenette、トロフィエッテtrofiette、ラザーニェlasagne。
一番伝統的なペーストのトレネッテにはさやいんげんとじゃがいも、パスタのゆで汁を加える。
ペーストのパスタはリビエラ・リグレの経済的な料理がルーツなので、古いリチェッタではチーズの皮を使った。

この料理のキーワードはリビエラ・リグレの香り。
そしてリビエラ・リグレのオリーブオイル。


リグーリアのオリーブといえばタッジャスカですが、リビエラ・リグレは数種類のオリーブから搾ります。
タッジャスカの収穫

ペーストといえばジェノバ。
ジェノバは極東に行こうとしてアメリカを発見した人、コロンブスの故郷。
その逆をやる日本人は、何を発見するでしょうか。

そう言えば、昔はペーストは乳鉢で気長にすりつぶしていましたが、これは現代の生活では完璧に無理。
というわけで、今はもっぱらミキサーを使います。
乳鉢じゃなくてミキサーを使うとこんなに楽で楽しい、と教えてくれた本、『ファッチャーモロ・ペスト』

それでも、伝統至上主義派にとって、乳鉢を使うことはとても大切。
今では、乳鉢で作ったペーストは、ペースト・アッラ・モルタイオ
pesto alla mortaioと呼んで、伝統芸能のように保護しています。
ペースト造りコンテストのチャンピオンのペースト。

最後はタッジャスカオリーブオイル入りのリグーリアのドルチェ。ストロッシャ/Stroscia。
材料/
00番の小麦粉・・500g
セモリナ粉・・125g
ベーキングパウダー・・1/2袋
レモンの皮のすりおろし・・大さじ1/2
ベルモット・・1カップ
タッジャスカのEVオリーブオイル
・材料を混ぜ、さらにオイルを加えながらこねて均質の生地にする。
・型に入れて指で広げて敷き込み、グラニュー糖をたっぷり振りかける。
・180℃のオーブンで30分焼く。
・冷めたら手で割る(ストロッシャーレstrosciare)


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『ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ
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2022年3月16日水曜日

オリーブオイルがポイントの料理、パンツァネッラ。トスカーナでは夏にしか造らない。

きのうはオリーブの日だったなんて、知らなかった〜。
でもついでなんで、きのうのオリーブオイルの記事を訳した時に出てきたオリーブオイルがポイントの料理を、今日は改めて紹介。
夏向きの料理です。
というか、夏にしか造らない、という人もいます。
まずはパンツァネッラpanzanella。
塩気のないパン、別名パーネ・ショッコpane scioccoことパーネ・トスカーノpane toscanoの夏の農家の料理です。野菜はよく冷やしておきます。
パンツァネッラはパンと畑の野菜のサラダにオリーブオイルとビネガーをかけた1品。
パスタのサラダやライスサラダのルーツとみなされている、トスカーナの名物料理。

まずは農家風の素朴なバージョン、ポベレッラ風panzanella poverella。

材料/
トマト、オレガノ、バジリコ、にんにく
パン、にんじん、きゅうり、セロリ、葉玉ねぎ
オリーブオイル、赤ワインビネガー

・トマトの小角切りをにんにくのみじん切り、オレガノ、オリーブオイルで調味して10分マリネする。
・パンを小角切りにしてトマトのマリネ液をまぶし、200℃のオーブンで10分焼く。
・きゅうり、にんじん、葉玉ねぎを小角切りにして混ぜ、オリーブオイルとビネガーをかける。
・パンとトマトを加えて混ぜ、仕上げにバジリコを加える。

次はシチリアで働いていたシェフのシチリア風アレンジを加えたパンツァネッラ。Panzanella tra sicilia e toscana。
シェフはシチリアからトスカーナに移り、シチリア出身のトスカーナを代表するアルタ・クチーナのシェフ、ガエタノ・トロバートの店、アルノルフォに入った人。

材料/
マザーラ・デル・バッロのガンベロ・ロッソ・・12尾
皮むきアーモンド・・300g
水・・300ml
レモン・・1個
サラダ用トマト(クオレ・ディ・ブエ)・・4個
硬くなったパン・・4枚
EVオリーブオイル・・200ml
いちご(季節によっては桃)・・12粒
バジリコ・・10枚
赤玉ねぎ・・2個
白ワインビネガー・・50ml
塩、黒こしょう

・エビは殻と背わたを取り除く。
・パン、葉玉ねぎ、きゅうり、を小角切りにする。
・パンの半量を油で炒めて塩、こしょうする。
a.アーモンド200gを水1/2カップに12時間浸し、水ごとミキサーにかける。水少々で緩めて裏漉しししてなめらかなアーモンドミルクにし、塩とレモン汁を加える。
b.トマト、いちご、赤玉ねぎを小角切りにし、半量を残りのパン、油、塩、こしょう、ビネガーと一緒にミキサーにかける。
c.残りのトマト、いちご、パンを混ぜて油、塩、こしょう、レモンの皮のすりおろし、たっぷりのちぎったバジリコで調味する。
・エビをさっと焼く。
・皿の中央にセルクルを置いてcを詰め、周囲にaをたらす。エビとバジリコで飾り、油をまわしかける。

トスカーナの農民料理が星付きレストランの料理になると、ガンベロ・ロッソとアーモンドミルクという、シチリアならではの食材が加わり。12月の料理にいちごを加えるというマジックも起こすのでした。

リストランテ・アルノルフォ。


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『ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ
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2022年3月15日火曜日

EVオリーブオイルは地中海料理の大切なポイント。料理によって使い分けることも重要。まずはオイルをテイスティングして特徴を知る。

今日は『サーレ・エ・ぺぺ』6月号

から、連載記事のEVオリーブオイルの話です。
野菜料理や地中海料理、マーレ・エ・モンティな料理には欠かせないオイル。
今月のお題は、“オイルと料理の組み合わせ”についてです。
オリーブオイルのテイスティングの話は、かなり専門的です。
地中海料理には欠かせない要素なんだ、と強く感じます。
最適のオイルを選ぶのに必要なのはテイスティングしてオイルの味を知ること。

オリーブオイルのテイスティング・チュートリアル。
・グラスに少量のオリーブオイルを入れ、蓋をして香りが集中するようにして25〜27℃程度に温めます。
・まず香りをチェックします。
・次に口に含んで、苦さ・甘さ・酸味・塩味、の4点をみます。
テイスティングの前に手を洗う時は香りが強い思い石鹸は避ける。朝のコーヒーは飲まない、発酵食品のドルチェも食べない、などの配慮が必要。

オリーブオイルにはワインと同様に料理との組み合わせ、という概念があります。
オイルの役割は、料理のアロマと個性を高めるために加えるもの。
一般に、強すぎない味の料理に使うデリケートなものなので、軽くて甘く、フレッシュな料理、インサラータ・ヴェルデ、魚のボッリート、マヨネーズ、マイルドなソースなどに合うオイルが求められます。
ビスコッティやチャンベッローニなどのパスティッチェリーアにも使え、この場合は軽いフルーティーさや辛さ、ほのかな苦味も要求されます。
このような味があるのは、主張しすぎないマイルドなレッチーノLeccinoやタッジャスカTaggiascaのオイル。

レッチーノはイタリアで最も栽培されている丈夫なオリーブ、寒さにも強いが実がつく量は少ない。

タッジャスカはアーモンドの香りの甘いオリーブオイルができる品種。リグーリア内陸部でよく育つ。


中程度の組織のバランスの取れた味のオイル、または中程度のフルーティーさのソフトさで苦さと辛さのバランスが取れたオイルは、豆、グリル野菜、火を通した甲殻類、青魚、煮魚、フレッシュチーズなどに合う。
野草、肉のグリル、味の強いソースなど、組織が強い、苦さや辛さがあるような料理には、ウンブリアの、モライオロMoraiolo、トスカーナのフラントイオFrantoioなど。

モライオロはウンブリア、トスカーナ、マルケなど中部イタリアで最も普及している品種。苦さと辛さのバランスがよく、アーモンド、ヘーゼルナッツ、アーティチョークの風味がある。肉のロースト、ブルスケッタ、豆のズッパなどに合う。

フラントイオの圧搾所。

もちろんオイルにもワインのように個人的な好みは大きく影響する。
対比的な味を加えると、強く印象に残る。一般論から外れた独自の組み合わせも面白い。
野菜のクリームスープやズッパに唐辛子の代わりにプーリアのコラティーナCoratinaのような苦くてエレガントな、単一品種のオイルを加えてもよい。

コラティーナ。


品種のブレンドによってバランスの取れた味のオイルになる。
地方の産物を使った伝統料理にも最適のオイルがある。
例えば、パンツァネッラには、ラツィオのイトラーナ地方の軽いトマトの風味があるオイルが最適。
旬の野菜を主役にするリグーリアのペーストには、中〜軽いフルーティーさでかすかな苦味のあるタッジャスカTaggiascaが合う。


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『ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ
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2022年3月14日月曜日

地中海式ダイエットは野菜をたっぷり食べる料理。その一種、マーレ・エ・モンティ料理の得意な調理方法はロースト。

『サーレ・エ・ぺぺ』6月号には、興味深い記事が2つありました。
1つは“地中海式ダイエット”。もう一つは“マーレ・エ・モンティ”のホームパーティーメニューです。
この2つは、イタリア料理の本質を表すキーワードではないかと感じています。
そしてこの2つに取り組むと、必然的に野菜料理の世界に深く入っていくことになります。
6月号の表紙の料理も、地中海式ダイエットとていうテーマの1品。
“トマトと黃にんじんのローストのガレット”です。
一見ピッツァのようですが、パン生地でたっぷりの野菜を包んでごまのペースト、タヒーナのソースをかけてローストします。(日本語のリチェッタはP.27)。
ロースト(オーブン焼き、蒸し焼き、あぶり焼き)という野菜の調理方法も、あまりおなじみじゃないけど、地中海の得意な方法かも。
具は黃にんじんとトマトだけで、野菜嫌いの子供には容赦のない料理です。でも、この記事の料理を見る限り、これが地中海地方のスタンダードです。にんじん嫌い、なんて言ってたらカンパーニアでは生きていけない。


さすがにハードル高すぎな気もするので、かなりアマチュア向きですが、にんじんを抜いたミニトマトのガレットでもどうぞ↓。
その前に、地中海式食生活の3か条を念の為。食材は、“新鮮”な“地元”の“旬”のものを使うこと。

ミニトマトのガレット/GALETTE CON POMODORINI

材料/
00番の小麦粉・・200g
塩・・5g
EVオリーブオイル・・50g
冷水・・90ml
トマト・・300g
玉ねぎ・・3個
オリーブオイル
オレガノ、塩

・小麦粉、塩、油をこねて冷水を加える。ラップで包んで30分休ませる。
・玉ねぎを薄く切って油でソッフリットにする。
・半分に切ったトマトを加える。
・生地を薄く伸ばしてオーブンシートに広げ、玉ねぎとトマトを載せて包むように生地を閉じる。
・塩とオレガノで調味し、180℃のコンベクションオーブンで20分焼く。
・仕上げにバジリコで飾る。

それにしても野菜の量、半端ないけど、これが普通。
今肉ばっかり食べて野菜が嫌いなんて言ってると、将来、心臓血管系の病気になるよ。

地中海の豊かな野菜料理を代表する料理の一つが、パルミジャーナparmigiana。

じゃがいもとズッキーニのパルミジャーナ/Parmigiana bianca di patate e zucchine。


材料/
ズッキーニ・・500g
じゃがいも・・500g
モッツァレラ・・350g
卵・・4個
パルミジャーノ・・100g
バジリコ
EVオリーブオイル
塩、こしょう

・ズッキーニとじゃがいもを厚さ5mmにスライスする。
・オーブンシートを敷いた天板に並べ、EVオリーブオイルを塗って塩を散らす。
・200℃のオーブンで20分焼く。または全部の材料をオーブン皿に重ねて200℃で30分焼く。
・油を塗ったオーブン皿にズッキーニとじゃがいもを1段並べてパルミジャーノを散らし、薄く切ったモッツァレッラをのせて溶いた卵2〜3個をかける。バジリコのみじん切りを散らす。これを材料がなくなるまで繰り返す。

マーレ・エ・モンティの料理には。タコのローストのレモンマヨネーズ添えという一品が。

プーリアのタコとじゃがいもとイタリアンパセリのロースト/POLPO ARROSTO CON PATATE PREZZEMOLATE 

材料/8人分
タコ(前日に獲って叩いて柔らかくしたタコ)・・1.7kg
じゃがいも・・500g
ローリエ、レモン汁
イタリアンパセリ・・1房
塩、こしょう

・鍋にタコを覆う量の水を入れ、ローリエと粗塩を加えて火にかける。タコを入れて蓋をし、沸騰してからトロ火で50分ゆでる。
・レモン汁40ml、EVオリーブオイル70ml、こしょう、イタリアンパセリのみじん切り大さじ1、塩2つまみを撹拌してシトロネットを作る。
・付け合せのじゃがいもを蒸す。
・50分ゆでてタコが柔らかくゆであがったら火を止め、ゆで汁に15〜20分漬けて冷ます。それ以上冷ますと柔らかくなりすぎる。その間にじゃがいもも蒸し上がる。
・タコをバットに取り出して冷ます。
・じゃがいもに塩、こしょう。油、イタリアンパセリのみじん切りを散らして混ぜる。好みでリンゴ酢大さじ1を加えてもよい。
・タコが冷めたら頭を切り取って嘴を取り除き、皮をむく。足を切り分けて半分に切る。
・熱した鉄板で炭火で片面2分ずつ焼く。
・焼き上がったら取り出してシトロネットをかけ、じゃがいもを添える。

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『ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ
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2022年3月13日日曜日

ズッキーニのペーストのパスタのバリエーション。

夏が近づくと今年もズッキーニの季節が到来します。
『クチーナ・イタリアーナ』誌には、今年も約束の夏がきた、なんてあります。
多分、イタリアでズッキーニの季節を一番待ちわびているのはリグーリアの人なのでは・・・。

そこで今日は、リグーリア風のズッキーニ料理を探してみました。

ズッキーニのパスタといえばカンパーニアのネラノ風パスタですが、これにズッキーニのペーストを加えたカンパーニア+リグーリアなパスタがありました。
ペースト・ジェノベーゼ風味のスパゲッティ・アッラ・ネラノSpaghetti alla Nerano with pesto genovese


材料/2人分
スパゲッティ・・160g
ズッキーニ・・300g
にんにく・・1かけ
プローボラ・・70g
ペースト・ジェノベーゼ・・大さじ1
バジリコ
EVオリーブオイル、塩、こしょう

・ズッキーニは薄い半月切りにする。
・フライパンに油とにんにくを熱してズッキーニを炒める。
・パスタをゆでる。
・ズッキーニ、ペースト・ジェノベーゼ、油をミキサーにかけてペーストにする。
・パスタをペーストでマンテカーレして皿に盛り付け、おろしたプロボローネを散らしてバジリコを加える。

ちなみにズッキーニのペーストは定番のペースト。
リチェッタは各種あります。
上の動画では、

材料/
ズッキーニ・・200g
EVオリーブオイル・・125g
塩・・2g
松の実・・30g
おろしたパルミジャーノ・・30g
バジリコ・・10g
おろしたペコリーノ・・30g

・ペーストの大きな魅力は、ミキサーにかけるだけ、という手軽さ。
ペーストのおすすめ本、『ファッチャーモロ・ペスト』
乳鉢の縛りから開放されたモダンなペーストは、創造力そそぎ放題。

シチリア料理のミニシリーズ、“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズの『シチリア・イン・ターボラ』

には、ペーストとエビのスパゲッティのリチェッタがありました。
ペーストをシチリア風にアレンジすると、こんな風になります。
ペーストとエビのスパゲッティSpaghetti al pesto e gamberi
材料/6人分
スパゲッティ・・400g
ピスタチオのペースト・・1瓶
ミニトマト・・10個
白ワイン・・1カップ
小エビ・・150g
イタリアンパセリのみじん切り・・大さじ1
塩、こしょう

・油とにんにくをフライパンでソッフリットにし、焼き色がついたらエビを加えて10分炒める。
・水気がなくなったらワインをかけてアルコール分を飛ばし、弱火にして塩、こしょうする。
・皮をむいたミニトマトを小さく切ってエビに加え、なじませる。
・パスタをゆでてフライパンに加える。ピスタチオのペーストを加えて弱火で2分なじませる。
・必要ならパスタのゆで汁少々を加える。
・皿に盛り付けてピスタチオを散らし、エビを加える。

リグーリアではペーストといえばバジリコのペーストだけど、シチリアだとピスタチオのぺーストなんですね。
ピスタチオのシチリア風ペーストPESTO DI PISTACCHI SICILIANO。

材料/220g分
無塩の殻むきピスタチオ・・160g
ひまわり油・・60g
塩・・ひとつまみ

・材料をミキサーにかける。必要ならぬるま湯少々を足す。


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『ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ
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サーモンのベルガモットマリネ入りのミカンのリゾット。柑橘果実の活かし方をよく知っているのが南イタリア。

みかんのリゾットの話。まずは米の“ヴィアローネ・ナノ”について見てきましたが、次はみかんです。 みかんは今回はbergamottoと指定されています。 ベルガモットはミカン属の柑橘類。柑橘類を使うリゾットは各種ありますが、ミカンのリゾットは見たことなかったです。それにちょっと食べ...