2022年2月9日水曜日

野菜好きナポリ人のこれぞ地中海式ダイエット。ミネストラ・マリタータ。

カンパーニアの海の幸に合うワインとして人気になった白ワイン、グレコ・ディ・トゥーフォ。
食前酒にしたり、前菜や野菜がベースのズッパ、スカンピのリングイーネやリゾット、生の魚介類、ポルチーニのタリアテッレなどにも合うそうです。

相性の良いナポリ料理として例に上がったのが、ミネストラ・マリタータ。
残り物を集めて、最低7種類の野菜を入れるごった煮スープ。ナポリの農家のクリスマスや復活祭には欠かせない料理。マンジャフォーリエmangiafoglie「野菜好き」とからかわれたナポリ人の面目躍如な料理です。
ミネストラ・マリタータ。

グイド・トンマージの地方料理シリーズの『クチーナ・ディ・ナポリ』から、
『クチーナ・ディ・ナポリ』

リチェッタを訳してみます。ミネストラ・マリタータminestra maritata

材料/4~6人分
《野菜》
スカローラ・リッチャ・・2話
スイスチャード・・2束
ボリジ・・1束
カーボロ・ネロ・・1把
チコーリア・・1話
サボイキャベツ・・1/2個
ブロッコリ・ネリかフリアリエッリ・・1/2把

《肉》
鶏・・1羽
牛すね肉・・600g
豚肉のサルシッチャ・・300g
豚のスペアリブ・・300g
アンノリア(スモークした豚の内臓のサルシッチャ)・・1本
豚の皮と鼻・・1片

《ブロード》
玉ねぎ・・1個
セロリ・・2本
にんじん・・2本
ローリエ・・数枚
粒こしょう

《仕上げ》
あぶったパンかスカリオッツィ
おろしたペコリーノ

・全部の野菜を下ごしらえして固い部分を取り除き、別々に塩ゆでする。
・大鍋に玉ねぎ、にんじん、セロリ、香味野菜を入れ、肉を加えて水で覆い、沸騰させる。
・アクを取りながら弱火でゆでる。
・ゆで上がったものから取り出して保温する。
・ゆで汁を濾して2個の鍋に入れる。一方には肉を入れて保温し、もう一方にはゆでた野菜を入れてとろ火で20分煮て味をなじませ、塩、しょうする。
・スープ皿にパンを敷き、野菜入りブロードと肉入りブロード、肉と野菜で覆って肉と野菜少々を加える。
・仕上げにブロードをかけてペコリーノを散らす。

知ってる野菜がない、という徹底した料理。
ミネストラ・マリタータは、材料をどれだけ集められるかで料理の腕が想像できる。

おまけの動画はカーボロ・ネロの下ごしらえ。


ナポリじゃ野菜が嫌いなんて言ってられない。

=====================================

0 件のコメント:

ブッラータ・ディ・アンドリアIgpの管理組合のロゴはチーズを作る2つの手。熱い思いが込められていそう。モッツァレラ・デイ・ブファラ・カンパーナdopのロゴにも深い思いが込められてます。

今日のお題は、ブッラータとモッツァレラです。 公式名称は、ブッラータ・ディ・アンドリアIgpと、 モッツァレラ・ディ・ブファラ・カンパーナDop。 ブッラータ・ディ・アンドリア Burrata di Andria IGP プーリア州アンドリアAndria 本場のブッラータを食べる...