2022年2月18日金曜日

チキンサラダはバニェット・ベルデでピエモンテ風に

6月号の(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)最初の1品は、チキンサラダのバニェ・ベルデbafgnetto verde(日本語訳はP.2)。
バニェット・ベルデはボッリート・ミストに添えるソースとして知られるピエモンテの代表的ソース。
それをチキンに応用した1品。バニェット・ベルデは標準語に言い換えればサルサ・ベルデ。イタリアンパセリがベースの緑のソースです。
トマトがベースのロッソもあります。
グラン・ボッリート・ミストの伝統があるピエモンテ料理は、ゆで肉は得意分野。
ゴージャスな料理が多いピエモンテ料理にしては、かなりガチな農民料理。

バニェット・ベルデBagnetto verde piemontese。
・イタリアンパセリ50g、ビネガーに浸したパン30g、にんにく1かけの薄切り、アンチョビと唐辛子各1片、塩、オリーブオイルをミキサーにかける。

バニェット・ロッソbagnetto rosso


・ホールトマト250g、にんにく2かけ、アンチョビ4枚、塩抜きしたケッパー大さじ1、バジリコ1束、唐辛子3片、塩、イタリアンパセリ大さじ3、粗く切った黃と赤のパプリカ各1/2個、粗く刻んだ玉ねぎ小1個、EVオリーブオイル、赤ワインビネガー1/2カップをフライパンで40分炒め煮にしてミキサーにかける。
そしてマヨネーズの3つがボッリート・ミストの定番ソース。

他に蜂蜜のソース、フルーツのソース、ホースラディッシュのソース、マスタードソース、ケッパーとアンチョビのサルサ・トンナータなどを添えます。

クーネオのカルーのオステリア・デル・ボルゴのグラン・ボッリート・ミスト。


によると、ボッリート・ミストは豚や牛の飼育の文化がある北イタリアの伝統料理で、中心地はピエモンテ。大人数で賑やかに食べる料理で、肉やソースは7種類用意する、というのが約束ですが、家庭で作るなら牛肉の部位は3種類で十分、という意見もあります。肉はイタリアならではのカットだったりするので、ピエモンテ以外で食べるのは難しそう。
さらに肉が主役のメニューなら、プリーモ・ピアットや前菜は省略し、その代わりにコントルノとソースはたっぷり用意します。

伝統的なボッリート・ミストで有名なカルーの家族経営のトラットリア・バッシェッロ・ドーロ。

カルーの名物はブルー・グラッソという巨大な牛のコンテスト。

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