今日は、本の紹介。今日紹介する本は、『ティピコ・イタリアーノ』。
ガンベロ・ロッソの創設者で、イタリアの美食界のご意見番、ステファノ・ボネッリの地方料理書です。スローフードの地方料理書が充実しているので、今まで、彼のこの本は全然紹介する機会がありませんでした。なぜかDVD付きという、あまり今どきじゃない謎編集ですが、その特徴は豊富な写真で読みやすいこと。スローフードと比べると、同じくらい専門的ですが、エンタメ感があって読んでいて楽しい本です。
ガンベロ・ロッソの創設者で、イタリアの美食界のご意見番、ステファノ・ボネッリの地方料理書です。スローフードの地方料理書が充実しているので、今まで、彼のこの本は全然紹介する機会がありませんでした。なぜかDVD付きという、あまり今どきじゃない謎編集ですが、その特徴は豊富な写真で読みやすいこと。スローフードと比べると、同じくらい専門的ですが、エンタメ感があって読んでいて楽しい本です。
この本を新鮮な視点で語るイタリア料理の入門編として見ると、なかなか優れた教科書でもあります。なので、この本を教科書にして、イタリア料理の基本を見ていくことにしました。
本は、イタリアを北西、北東、中央、南、島という地域に分けてそれぞれの地区の食文化と料理を紹介しています。
丁度ミラノの話が終わったので、まず、ロンバルディアが属する北西イタリアの料理を見てみましょう。北西地区に属する州は、ヴァッレ・ダオスタ(アオスタ)、ピエモンテ(トリノ)、リグーリア(ジェノヴァ)、ロンバルディア(ミラノ)です。
北西イタリア
ステファノ・ボニッリ
本で、この地方やヴァッレ・ダオスタを代表する料理として取り上げているのは“フォンドゥータ”。そしてロンバルディアの料理、1品目は、メッシカーニmessicaniです。
ミラノのロンバルディア料理の店。
メッシカーニはメキシコ人という意味。本にはエキゾチックな名前だけど、これはミラノのインヴァルティーニinvoltiniのことです、とあります。でも、インヴォルティーニは世界中の食卓に登場する料理です。インヴァルティーニが名物の地方はシチリアで、ブラチョリーネbraciolineとも呼びますが、ミラノ人が発明した料理。主に牛肉を使います。
言い伝えによると、キリストを飼い葉おけの中で温めたのが牛だから、牛肉を使うんだそうです。詰め物は、炒めたパン粉、ペコリーノ、玉ねぎのみじん切り、レーズン、松の実・・・。
飼い葉おけなんて言葉、この話でしか聞いたことない。産着にくるまれて飼い葉おけに横たわっているキリストを見つけたのは羊飼いなんですね。
なんだか、多分インヴォルティーニは産着にくるまった赤ちゃんがイメージされてるのでは。
シチリア風インヴォルティ―ニ。
リチェッタは次回。
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毎週末は新書籍の紹介です
new『アルテ・デル・ジェラート』
new『スッド・グランデ・クチーナ(南伊・山・海)』
new『春・夏・秋・冬』
new『カルタ・デル・ヴィーノ』
【地方料理、シリーズ】
new『スローフードの地方料理シリーズ』
new『イタリア・イン・クチーナ』
new『ティピコ・イタリアーノ』
『シチリア』、『ローマとラツィオ』、『トスカーナ』、『ミラノ』
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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』という地方料理の本としては最高の雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
このブログはこの解説のビジュアルガイド。お手元に用意してご覧ください。
(CIR)は毎月日本語に翻訳している力作です。イタリア発の地方料理の情報は、昔の有名書籍が売り切れて入手困難になっている昨今ではとても貴重です。
さらに、イタリアの情報はとても詳細。観光の役に立ちます。
私のイタリア料理の知識は、すべて長年読み込んでいるこの本から得たものです。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。
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ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ
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『スーゴとソース』
『ハリーズ・バー』
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