2025年10月3日金曜日

上質の牛乳と卵がロンバルディアのドルチェのベース。

(CIR5月号)のミラノ料理の話、今日はドルチェです。
クチーナ・ミラネーゼ

によると、ミラノ料理はパンと結びついています。オーストリア・ハンガリー帝国から伝わったミケッタの話、ミラノのパンはドルチェの形に発展し、その最高峰がパネット―ネ、ということでした。ミラノのドルチェは歴史的に祝日や特別な機会と結びついています。ミラノのドルチェに欠かせないのが、美味しい牛乳と卵です。牛を飼育する農民は、牛乳は健康で幸福な牛で健康な飼料を与えられている牛の牛乳が最高だと語っています。放牧地はコンピュータで管理し、牛の健康状態をモニターで常時管理するというとてもモダンなもの。さらに穀物を栽培する時は常にハーブも栽培して、土地が痩せるのを防ぐ工夫をしています。とうもろこしや干し草は家畜の餌になりました。
ロンバルディアの牛乳の話をする時に登場する重要な場所はローディ。

ローディ

勉強になりました。子供たちへ牛乳の教育はかなり難しいことを言ってる本格派。


森のそばで放し飼いされているヴァルテッリ―ナの鶏。24時間以内に出荷されるので、届ける距離は100㎞以内。


(CIR5月号)で紹介したマンゾーニ家由来のドルチェは“パン・デ・メイ”。別名パン・メイノ。または無理やり英語にするとフラットブレッド。(CIR)のリチェッタは手に入れにくい素材をトウモロコシの粉とサンブーカのシロップに変えたもの。4月23日のサン・ジョルジョの日に作るドルチェ。この聖人は牛乳配達人の守護聖人なんだって。

サン・ジョルジョと言えば、ドラゴン・スレイヤーとして有名。カッコいいブロンズ像もある。



パン・メイ―ノ


ミラノのパスティッチェリーア・ラニエリのパン・デ・メイ。


最後のリチェッタは、マンゾーニが好きだったというチョコレートのリチェッタ。マンゾーニはホットチョコレートにパン・デ・メイを浸して食べるのが好きでした。コーヒーじゃなくてココアに浸すとは、かなりな甘党と見ました。

=================================
毎週末は新書籍の紹介です


new『スッド・グランデ・クチーナ(南伊・山・海)』

【地方料理、シリーズ】
シチリア』、『ローマとラツィオ』、『トスカーナ』、『ミラノ
=================================
(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』という地方料理の本としては最高の雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
このブログはこの解説のビジュアルガイド。お手元に用意してご覧ください。
(CIR)は毎月日本語に翻訳している力作です。イタリア発の地方料理の情報は、昔の有名書籍が売り切れて入手困難になっている昨今ではとても貴重です。
さらに、イタリアの情報はとても詳細。観光の役に立ちます。
私のイタリア料理の知識は、すべて長年読み込んでいるこの本から得たものです。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。

現在、2023年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売中の定期購読は2023年版。
1冊のみの注文もできます。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもお気軽にどうぞ。
雑誌と(CIR)併せて定期購読の場合は割引の特別価格になります。
まずはお問い合わせをどうぞ。

ご注文の場合は、こちらのフォームからお願いします。
お問い合わせはお気軽に、こちらからどうぞ。

(下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください)

===================================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。


[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず。2025年12月一杯で閉鎖します。ブログは残ります。)最新情報はすべてブログでお知らせします。

=====================================

0 件のコメント:

上質の牛乳と卵がロンバルディアのドルチェのベース。

(CIR5月号)のミラノ料理の話、今日はドルチェです。 『 クチーナ・ミラネーゼ 』 によると、ミラノ料理はパンと結びついています。オーストリア・ハンガリー帝国から伝わったミケッタの話、ミラノのパンはドルチェの形に発展し、その最高峰がパネット―ネ、ということでした。ミラノのドルチ...