2019年11月14日木曜日

シロッコが生んだシチリアのペコリーノ

シチリアのオリーブを追いかけていたら、シチリアのチーズバステッダ・デッラ・ヴェリチェへと話題が移って行きました。シチリアのオリーブのことも何も知らないと自覚しましたが、ペコリーノ・シチリアーノも、よく知らないなあ。

そこで、今日はこのチーズのことをもう少し調べて見ます。


こちらのページによると、このチーズは、地元の羊飼いの老人が偶然生み出したチーズだった。彼はいつもように羊のミルクを搾ってペコリーノに加工し、固めるために葦のかごに入れた。
ところがその日はシロッコが吹く特に暑い日だったので、チーズは酸化してしまった。
そこで酸味を取るために、リコッタにやるようにチーズを湯に浸してみた。チーズは繊維が固まって。フィラータ生地になった。タライから取り出したチーズを、彼は皿に入れた。こうしてヴァステッダ・デッレ・ベリチェの形が決まった。

唯一の羊のミルクのパスタ・フィラータのチーズは、こうして誕生した。
フレッシュで甘いこのチーズの味は、ベリチェ渓谷に生える草から作られる。
元々は、ペコリーノを作るにはミルクの量が足りなくて、暑い夏の間だけ作るチーズだった。
フレッシュでデリケートな味なので組み合わせるワインは典型的なシチリアワイン、ネロ・ダーヴォラ、メルロー、シラー、チェラスオロ・ディ・ヴィットリアなどが合う。

ヴァステッダのCM




シロッコとは北アフリカから吹く強い季節風。

世界中どこでも、大自然の猛威に襲われるんですね。



モルタデッラの羊版、バステッダを使うとピッツァもシチリア風に。



モッツァレッラの変わりにバステッダを使ったスパゲッティ・アッラ・カプレーゼ。


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