『ア・ターヴォラ』 の記事にもあるように、代表的なのは、
・オーブン焼き
・スコッタディート
・アッラ・カッチャトーラ
・ブロデッタート
・アッバッキオの内臓とカルチョーフィの煮込み
あたり。
食に関する本をたくさん書いているアントニオ・ピッチナルディ氏の本、『ラ・グランデ・クチーナ・ディ・イタリア』のリチェッタは・・・
アッバッキオのオーブン焼き Abbacchio al forno
材料; アッバッキオ(ブロック)・・1kg にんにく・・3片 ローズマリー・・2枝(長さ3㎝に切る) じゃがいも・・300g 白ワイン・・1/2カップ EVオリーブオイル・・大さじ6 塩、こしょう ・肉ににんにく2片とローズマリー1枝分を刺し、塩、こしょうをすり込んで油を塗る。 ・オープン皿(油を塗る)にのせてオーブンに入れ、ワインをかけながら5分焼く。 ・長さ3㎝程度に切ったじゃがいも、残りのローズマリーとにんにくを加え、180度のオーブンで30分焼く。時々じゃがいもを裏返す。 |
塊のままどーんと焼くとこんな感じ。
アッバッキオのオーブン焼き, photo by Fabiana
アッバッキオのスコッタディート Scottadito di abbacchio
材料; アッバッキオのコストレッタ・・12本 EVオリーブオイル・・大さじ5 塩、こしょう ・肉に塩、こしょうをすり込んで油を塗る。 ・網を炭から13㎝離して置いて熱し、肉をのせて片面2分ずつ焼く。 ・プレッツェーモロとレモンの輪切りを添えて熱々をサービスする。 |
この細いあばら骨が、いかにも乳飲み子羊。
アッバッキオのカッチャトーラは、ローマでも人気の料理。
「コーダ・アッラ・ヴァッチナーラ発祥の店」がキャッチフレーズのローマの老舗レストラン、ケッキーノ・ダル・1887(hp)のリチェッタは
アッバッキオ・アッラ・カッチャトーラ Abbacchio alla cacciatora
・アッバッキオのももと肩を一口大に切り、EVオリーブオイル、アンチョビー、にんにく、白ワインビネガー、赤唐辛子で焼く。 |
アントニオ・ピッチナルディさんのもう少し詳しいリチェッタは、
材料; 切り分けたアッバッキオ・・1kg 塩漬けアンチョビー・・2尾(塩抜きして切り身にする) にんにく・・2片 ローズマリー・・2枝 EVオリーブオイル・・大さじ3 白ワインビネガー・・大さじ4 白ワイン・・1/2カップ 塩、黒こしょう ・油、ローズマリー1枝、にんにく1片を熱し、肉を入れて表面を焼く。ワインをかけて火を通す。 ・肉を取り出して塩、こしょうをし、保温する。 ・アンチョビー、にんにく1片、残りのローズマリーの葉を乳鉢ですり潰し(またはミキサーにかける)、ビネガーでのばす。 ・これを焼き汁(スグラッサーレする)に加えて1分煮詰め、肉にかける。 |
復活祭に欠かせない料理、ブロデッタートのリチェッタは、クレアパッソで今月配本の「総合解説」に載っています。
内臓とカルチョーフィの煮込みはこんな料理。
↓
manzotin.blogspot.com
この人(職業は農業だそうで)のリチェッタは
アッバッキオの内臓とカルチョーフィの煮込み Coratella d'abbacchio con i carciofi
・内臓を小さく切って一晩酢水にさらす。 ・玉ねぎをオリーブオイルでソッフリットにし、くし切にしたカルチョーフィ(レモン水にさらす)を加えて炒める。 ・内臓をオリーブオイルで炒め、焼き色がついたら白ワインをかける。セージとローリエを加えて20分煮る。 ・カルチョーフィを加えて15~20分煮る。 |
カルチョーフィ1個につき内臓150gの割合。
今日のおまけ。
ローマのゲットー地区にあるオステリーア、ソーラ・マルゲリータは、ローマで一番おいしくてリーズナブルな店、という人もいる人気店。
アッパッキオのカッチャトーラはこの店のスペチャリタの一つです。
店の入り口
厨房
カルチョーフィのユダヤ風
パスタ
看板犬!
Sora Margherita/Piazza delle Cinque Scole 30,ローマ
Tel. 06.6874216
平日は昼のみ営業
-------------------------------------------------------
関連誌;『ア・ターヴォラ』2006年4月号(クレアパッソで販売中)
「アッバッキオ・ブロデッタート」のリチェッタは「総合解説」P.36に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
==============================================
0 件のコメント:
コメントを投稿