フリーコとは、チーズをこんがり焼いた料理で、前回のブログで紹介したチップス状の薄焼きクリスピータイプと、フリッタータ状の厚焼きタイプがあります。
今回は、じゃがいもと玉ねぎ入りの厚焼きフリーコのリチェッタを探してみました。
Street food, Cividale, Italy
Originally uploaded by pintxomoruno
これはもう大かた切り取った後のフリーコですね。
これにポレンタを添えるのが伝統的な食べ方。
もっとかた焼きにするとフリッタータそっくり。
↓
こんな感じ。
まずは、フリウリの家庭のリチェッタから。
原文は、料理の投稿が充実しているcookaround.comのこちらのサイトから。
調理過程の写真もあります。
材料; 玉ねぎ・・4個 じゃがいも・・6~7個 モンタジオ・フレスコ・・800g 岩塩 黒こしょう 油 ・玉ねぎの薄切りを油でソッフリットにする。 ・薄くスライスしたじゃがいも、塩、こしょうを加えてよく炒める。必要なら水少々を加えて焦げ付かないようにする。 ・小角切りにしたチーズを加えて30分焼く。 ・必要なら油を捨てる。皿を使って裏返し、反対側も30分焼く。 |
時間はかかるけれど、簡単に作れるんですね。
このリチェッタで使っているモンタジオはフレスコタイプ。
モンタジオには
・フレスコ(2ヶ月)
・メッザーノ(5~10ヶ月)
・スタジョナート(10ヶ月以上)
の3タイプがあります。
こちらは、モンタジオ管理組合のチーズの写真。
左からフレスコ、メッザーノ、スタジョナートの順で並んでいます。
次は、このモンタジオ管理組合のサイトで紹介されているフリーコのリチェッタです。
ウーディネの4つ星ホテル、アストリアのリストランテのもの。
原文と写真はこちら。
洋梨入りフリーコfrico con le pere モンタジオ・メッザーノ(6ヶ月)・・600g 洋梨・・2個 ゆでたじゃがいも・・1個 ベーコン・・2枚 玉ねぎ・・少々 黒こしょう ルーコラ・・300g ・小さく切ったベーコンを樹脂加工のフライパンで炒める。 ・玉ねぎの薄切り(香りづけ程度)、小さく切ったモンタジオ、小さく切ったじゃがいもを加える。 ・チーズが溶けたら小さく切った洋梨を加えて混ぜ、弱めの火でフリッタータ状に両面を焼く。 ・くし切りにしてルーコラの上に盛り付ける。 |
さすが4つ星ホテル。
素朴な山の料理も洗練された1品になるんですねえ。
実はウーディネ調理師組合では、世界一のフリーコを作ってギネスブツクに載せよう!と、巨大なフリーコを作ったことがあります。
オーストリア製の直径3mの特注の鍋で、重さ300kgのフリーコを作ったんだそうで。
この記録、多分まだ破られていないだろうなあ。
これは、ウーディネのコックさんたちがオーストリアのどこかの町のイベントで、同じ鍋でフリーコを作っているところ。
動画ではなく、の~んびりしたスライドです。
この鍋、今も時々使用されているようで、2007年10月にウーディネで行われたお祭りでも巨大フリーコ作りのパフォーマンスが披露されたとか。
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