2008年5月26日月曜日

ティラミスの元祖は誰?

今日はティラミスの話。


tiramisù
ティラミス, photo by Vincenzo Visciano


『ア・ターヴォラ』のティラミス誕生の記事(今月配本の「総合解説」に訳があります)には、運命の皮肉をつくづく感じましたよー。
ティラミス誕生の陰には、こんな秘話があったのかあ。

この記事によると、ティラミスを考え出したのは、トレヴィーゾの有名リストランテ、レ・ベッケリーエLe Beccherie。
こういう雰囲気の店。

レ・ベッケリーエが元祖という説は、最近でこそ知られてきているようですが、少し前までは、「トスカーナで生まれたドルチェ」とか、「中世に誕生した」とか、色々な説が入り乱れていましたよね。


『ア・ターヴォラ』の記事を少し補うと・・・
(情報源は主に、ワシントンポスト紙のサイト、washingtonpost.comのこちらのページ)

レ・ベッケリーエの店主、アルバ・ディ・ピッロ夫人は、こう語っています。
子供を出産した直後のこと、弱ってベッドで寝ていた彼女に、姑さんが、元気が出るようにと、コーヒーを散らしたザバイオーネを作ってくれたのだそうです。
それを食べたアルバに、一つのアイデアが浮かびました。
元気が出て、子供からお年寄りまで、誰にでも受け入れられるようなドルチェ・・・。
そして、当時のアシスタント、ロベルト・リングアノットさんと一緒に考え出したのが、このドルチェでした。
名前は誰かが気軽に付けたもの。
後にイタリアを代表するドルチェになるとは夢にも思わなかったから、確かなことは誰も覚えていないんだそうで。

「無数のパスティッチェリーアやレストランや大小の企業がティラミスをコピーした。
リチェッタも無数に生まれたが、ティラミスという名前だけは誰も変えなかった」
(『ア・ターヴォラ』より)

ティラミスは、ティラミスという名前でなかったら、ここまで有名になったかどうか。
いったい誰が考え出したんでしょうねえ、この名前。
誰にせよ、その人は今頃、商標登録しとけばよかったー!と地団駄踏んでいるかも。


ティラミスがレ・ベッケリーエで生まれたという説は、すでに1981年に、料理ジャーナリストのジュゼッペ・マッフィオーリという人が発表しています。
店で出すようになったのは1970年代初め。
そしてWikipediaによると、ティラミスがアメリカでブームになったのが1970年代終わりから80年代にかけて、日本でブームになったのが1990年頃。
生まれてから20年後には、日本人の誰もが知っているデザートの一つになってしまったんですねえ。


ところがところが、レ・ベッケリーエが元祖という説に異論を唱える人もいます。
特に最近、私が元祖!と名乗りを上げた人が現れて、ちょっとしたティラミス論争が勃発してるんです。
詳しいことは、明日に続く~。


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関連誌;『ア・ターヴォラ』2006年5月号(クレアパッソで販売中)
“ティラミス~誕生の物語”は「総合解説」に載っています。


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2008年5月23日金曜日

カルロフォルテのマグロ料理

カルロフォルテのマグロの話、今日はマグロを使った料理のリチェッタ編です。


Carloforte
カルロフォルテ, photo by Roberto


Spaghetti alla bottarga di tonno
ボッタルガのスパゲッティ, photo by Nicola


カルロフォルテの観光情報のサイト、carloforte.comでは、島のレストランの名物メニューのリチェッタを、一部写真付きで紹介しています。
こちらのページ


ツナ、ケッパー、オリーブ、ペコリーノのリングィーネ
Linguine al tonno,con capperi, olive e pecorino
(リストランテ・ダ・ニコロ Da Nicolo)

材料;
リングイーネ・・400g
カルロフォルテのマグロのオイル漬け・・250g
種抜き黒オリーブ・・60g
種抜きグリーンオリーブ・・60g
ケッパー・・30g
中程度の熟成のペコリーノ・・50g
EVオリーブオイル・・70cc
レモン・・1個

・オリーブとケッパーをミキサーにかけてざっと刻む。
・マグロをほぐす。
・マグロ、オリーブ、ケッパー、油を混ぜる。
・ここにゆでたパスタを入れ、おろしたペコリーノとレモンの皮のすりおろしを加えてよく混ぜる。



ボッタルガのスパゲッティ
Spaghetti alla bottarga
(リストランテ・ダ・グリユ da Griju)

材料;
スパゲッティ(またはリングイーネ)・・400g
トマト・・4個
刻んだボッタルガ・・50g
バター・・100g
卵黄・・2個
プレッツェーモロ
赤唐辛子
EVオリーブオイル
にんにく・・2片

・フライパンに油とにんにくの薄切りを入れて熱し、トマトの小角切りと唐辛子を加える。
・火から下ろしてボッタルガ、バター、プレッツェーモロを加える。
・ゆでたパスタを加えてなじませ、卵黄を加えて手早く混ぜる。
・プレッツェーモロ少々とおろしたボッタルガを散らす。



次は、カルロフォルテのあるサン・ピエトロ島を紹介するサイト、isoladisanpietro.orgのこちらのページから。

ボッタルガとトマトの前菜
Bottarga con pomodori
写真

材料;6人分
スライスしたボッタルガ・・24枚
サラダ用トマト・・6個
EVオリーブオイル

・トマトを薄い輪切りにし、ボッタルガをのせて油をかける。
・レモン汁とこしょうをかけてもよい。
・トーストしたパーネ・トスカーノやグリルしたポレンタにのせてもよい。



マグロのカルロフォルテ風
Tonno arrosto alla carlofortina
この写真はアル・トンノ・ディ・コルソの料理
そしてこちらの写真はダ・ニコロの料理

材料;6人分
カルロフォルテのマグロの切り身・・2.5kg分
EVオリーブオイル
にんにく・・3片
白ワイン・・1カップ
トマトソース・・1カップ
ローリエ・・約10枚
ビネガー
小麦粉

・マグロに薄く小麦粉をつけ、たっぷりの油でこんがり揚げる。
・浅鍋に油少々とにんにく(潰す)を熱し、揚げたマグロを入れてなじませる。
・ワインをかけて数分煮詰め、トマトソース、ローリエ数枚、ビネガー大さじ数杯を加える。
・蓋をずらしてかぶせて煮詰める。



マグロのオーブン焼き
Tonno fresco al forno

材料;6人分
厚さ2~3㎝のマグロの筒切り・・6枚
塩漬けアンチョビー・・2尾
乾燥ポルチーニ・・30g
プレッツェーモロ・・1房
にんにく・・1片
白ワイン・・1カップ弱
EVオリーブオイル・・1/2カップ
塩、こしょう

・アンチョビー(骨を取る)をほぐす。
・乾燥ポルチーニをぬるま湯で戻す。
・ポルチーニ、にんにく、プレッツェーモロを一緒にみじん切りにする。
・浅鍋に油とアンチョビーを入れて熱し、アンチョビーを溶かす。みじん切りにした材料を加えて2分ソッフリットにし、ワインをかけて混ぜる。
・ここにマグロを重ならないように入れ、塩、こしょうをする。
・片面2分ずつ焼き、180度のオーブンに移して20分焼く。



マグロのオリーブ風味
Tonno fresco alle olive
写真

材料;6人分
厚さ2~3㎝のマグロの筒切り・・6枚
黒オリーブ・・120g
ケッパー・・50g
バジリコ・・10枚
トマト・・4個
パン粉・・大さじ3
EVオリーブオイル・・1/2カップ
塩、こしょう

・トマト(皮と種を取る)を粗く刻む。
・ケッパーとバジリコを粗く刻む。
・オーブン皿に油を塗り、マグロを重ならないように入れる。パン粉、ケッパー、バジリコ、トマト、オリーブを散らし、塩、こしょうをして油をかける。
・180度のオーブンで20分焼く。



大トロのグリル
Ventresca di tonno alla griglia nel suo unto
(リストランテ・アル・トンノ・ディ・コルサ Al tonno di corsa のリチェッタ)

材料;6人分
マグロの大トロの切り身・・1.5kg分
EVオリーブオイル・・大さじ8
レモン汁・・大さじ3
プレッツェーモロのみじん切り・・1房分
トマトの小角切り・・2個分
にんにく・・1片(潰す)


・マグロ以外の全ての材料をホイップする。
・マグロをグリルして混ぜた材料をかける。



下の写真2枚はパレルモの市場の光景。
マグロの筒切り、豪快ですねえ。


Palermo
パレルモの市場, photo by Stefano


Tonno di lusso
クロマグロ?, photo by Camillo



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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年5月号(クレアパッソで販売中)
“カルロフォルテ~サルデーニャのマグロ漁の島”は「総合解説」に載っています。


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2008年5月22日木曜日

マグロの生ハム、マグロのトリッパ

トンノの話、その4。

サルデーニャのマグロ漁の島、サン・ピエトロ島は、ビーチリゾートの島でもあります。

Lungomare di Carloforte
リグーリア風の家が並ぶカルロフォルテの海岸通り, photo by Alessandro Cani

普段は約7,000人の島の人口が、夏には4~5万人になるそうで。
でも、この島でマッタンツァを見て生のクロマグロを食べることができるのは、5月から6月の間だけ。
この期間には、「ジーロトンノ」というマグロ祭りも開催されます。
今年は5月29日から6月1日まで開催されるこのイベント、29日にはマッタンツァも予定されていますよ。
なんだか楽しそうですね。
Girotonno 2008のhpはこちら

島でマグロを食べるなら、大トロのイタリア語、ヴェントレスカ ventresca は覚えておかなくてはならない単語。

Ventresca de atún
ヴェントレスカ, photo by encantadisimo


中トロはタランテッロ tarantello で、血合いはブッゾナッリア buzzonaglia 。
あと、ボッタルガ bottarga ぐらいは問題なし。
でも、カルロフォルテのレストランのメニューには、これ以外にも、意味不明のマグロ用語がずらっと並んでいます。

どの店も、hpには料理の詳しい説明を載せているので、『ラ・クチーナ・イタリアーナ』に登場した店のメニューをちょっと見てみますか。

まずは、アル・トンノ・ディ・コルサ Al tonno di corsa 。
店のhpはこちら

このページの写真の料理は、
・Tonno di corsa all'olio d'oliva
 マグロ網漁で捕ったマグロのオイル漬け
・Musciamme di tonno
 赤身を塩漬けにして30日間干したもの
・Tonno affumicato
 赤身のスモーク
・Cuore di tonno
 マグロの心臓に塩をして干したもの
・Bottarga di tonno
 マグロのボッタルガ
・La cappunnadda
 元々は航海用の乾パンを使った夏の料理で、湿らせた乾パンにマグロとトマトをのせた一品
・Cassulli
 マグロ、トマト、パルミジャーノのサルサのパスタ
・Cascà
 豆と野菜のクスクス
・Bobba
 乾燥空豆と野菜のクレーマ
・Tonno alla carlofortina
 マグロのブラザート、デミグラス風味
・Il belu
 マグロのトリッパ(胃袋)


ダ・ヴィットリオ Da Vittorio のhp(こちら)には、
・マグロの塩漬け、musciame(ムッシャーメ)は、元々はイルカの赤身で作っていたと書いてありますねえ。
いわば“マグロの生ハム”なんだそうです。
サルデーニャ以外でも作っています。
こんなもの
標準語ではmosciame(モッシャーメ)。
・“マグロのトリッパ”ことbelu(ベール)は、島の人の大好物。生のものをゆでて、バジリコ、トマト、じゃがいも、玉ねぎで煮たり、干して冬用の干物にするそうです。
・ マグロの白子、lattume(ラットゥーメ)は、ゆでてスライスしてトマトにのせ、オリーブオイルをかけます。
・tonno salato(トンノ・サラート)はマグロの塩水漬け。水で戻して調理します。

マグロの生ハム、マグロのトリッパ、マグロのボッタルガ、マグロの白子、マグロの心臓、マグロのブラザート・・・。
面白そうなものがたくさんありますねえ。
お土産には缶詰もどうぞ。

Carloforte
カルロフォルテのマグロの缶詰, photo by Charles Roffey


次は、生のマグロのリチェッタです。


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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年5月号(クレアパッソで販売中)
“カルロフォルテ~サルデーニャのマグロ漁の島”の記事は「総合解説」P.2に載っています。

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2008年5月21日水曜日

地中海のマグロのたどる道

イタリアのマグロの話、その3。

地中海を代表的するマグロは、大西洋クロマグロ。
イタリア語では、トンノ・ロッソ tonno rosso。


Atún
大西洋クロマグロ, photo by José Antonio Gil Martínez


マグロは魚の中では唯一、“血が熱い”んだそうですね。
イタリア語では、“サングエ・カルド sangue caldo”、と呼んでいます。
温血ってこと?
その方面が専門の人なら常識だとは思うんですが、血が温かいなんて、素人にはちょっとびっくり。
これは、体温を海水より高く保って、広大な海域を回遊する体力を得るためなんですね。
だから季節に合わせて、海水温が最適の場所へ移動するわけかあ。

春の終わりから夏の初めにかけてイタリアにやってくるクロマグロは、大西洋からジブラルタル海峡を通って地中海にやってきます。
下の地図の一番左のマークがジブラルタル海峡。
海峡を抜けたマグロは、東に向かいます。
一部はスペイン、フランス、リグーリア沿岸を通り、イタリア沿いをシチリアまで南下します。
そしてシチリアにぶつかったら島の北側を通り、シチリアと本土の間のメッシーナ海峡を抜けて南に出ます。
この後、再びジブラルタル海峡を通ってメキシコ湾流まで出ていきます。
この間に産卵も行うそうです。




マークは左から、ジブラルタル海峡、カルロフォルテ(サルデーニャ)、ファヴィニャーナ(シチリア)、メッシーナ海峡

こうやって見ると、シチリアはマグロ漁には絶好の位置にありますねえ。
昔はシチリアの沿岸部はどこでもマグロ漁が盛んだったそうです。
シチリアだけでなく、トスカーナ沖のエルバ島やナポリのマグロ漁も知られていました。
ちなみに、メッシーナ海峡を南下した先、シチリアの一番南端の岬は、パッセロ岬と言います。
これは、マグロの群れを見張る漁師たちが、「マグロが通るぞ(パッサロ)!」と叫んだから、こう呼ばれるようになったのだそうです。

別のルートもあります。
フランスの沖から季節風に乗って、サルデーニャの西側にやってくるルートです。
カルロフォルテのマグロはこのルート。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』によると、島の北側で2、3日吹き荒れた季節風が収まった時がマグロ漁のタイミングだとか。
この季節風、イタリア語では“マエストラーレ”と呼びますが、フランス語の“ミストラル”という名前の方が有名。
北西の冷たい風です。


回遊するクロマグロ




メキシコからイタリアまで、大海を泳ぎ回るマグロに国境なんてないけれど、人間に捕まった場所がそのマグロの運命の地。
イタリア沿岸で捕まったマグロは、日本に運ばれたら「イタリア産天然本マグロ」と呼ばれて、高級ブランド品となる宿命。
でも、もちろん一部はイタリアでも消費されているわけで、次は、イタリアのマグロがイタリアでどう食べられているのか、見ていきます。


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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年5月号(クレアパッソで販売中)
“カルロフォルテ~サルデーニャのマグロ漁の島”は「総合解説」P.2に載っています。


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2008年5月20日火曜日

マッタンツァ

イタリアのマグロの話、その2。
今日はマッタンツァの話。

動画はシチリア、ファヴィニャーナ島のマッタンツァです。
きのう紹介したサルデーニャのカルロフォルテのマッタンツァの動画と比べても、漁の内容はほぼ同じのよう。





マッタンツァは勇壮な漁。
観光客相手のショーと化した面もあるけれど、地元の人たちには誇りなんだろうなあ。


Benito's White Beard
ファヴィニャーナのマッタンツァ, photo by T.


でも、一面血に染まった赤い海を見ると、う~ん・・・。
見物するには、それなりの覚悟も必要だあ。

イタリアでは、マグロ漁は「トンナーラtonnara」と言います。
「マッタンツァmattanza」は、マグロを網で囲って徐々に狭い空間に追い込み、最後の「死の部屋」まで到達した網漁の、最終段階のこと。
スペイン語で“殺す”という意味のmatarが語源だとか。
「死の部屋」では、網を徐々に引き上げていき、マグロが水面に上がってきたところを銛でついて、1尾ずつ引き上げます。
銛で突いたところが血抜き穴になって、海が血で染まるわけですね。
Wikipediaには、こうすると血が抜けてマグロが柔らかくなって、日本人が高く買っていく、みたいなことが書いてあります。

イタリアでマグロ漁の話が出ると、「日本人が買い占める」、という話も必ず出てきます。
マッタンツァなんて聞いたこともない、と思っていても、実はそれを眺めている観光客より深い関係が、日本人にはあるんですね。

とは言え、マッタンツァは、もはや消滅寸前の漁。
漁が行われるのは、マグロがファヴィニャーナやカルロフォルテのそばを通る5月から6月の間だけだし(カルロフォルテでは約45日間)、そもそも、マグロの数が減っている。
欧米では、マグロの減少の最大の原因は、大型船による大量無差別乱獲だと言われています。
マグロと一緒にイルカも網にかかることから、残酷だ!という非難の声も、かなり強烈。
世界のマグロ消費量の1/3を占める日本人としては、血に染まった海が残酷だ、なんて言ってる場合じゃないか。

ちなみに、2005年のカルロフォルテのマグロ漁の成果は4,000尾。
人口6,600人の島で4,000尾ということは、全部島で消費したとしても、1人当たり0.6尾。
それをほとんど日本人が買い占めていくとしたら、いったい島にはどれくらい残るんでしょうか。

それに最近では、「日本人が買い占める」から、「日本人が買い占めていた」、と過去形で語られることも多くなってきました。
つまり、今では日本人以外も買っているということ。
昨今の日本食ブームがマグロの需要を世界各地に広めたことをつくづく感じます。


次は、日々貴重品になっていくマグロについてです。


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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年5月号(クレアパッソで販売中)
“カルロフォルテ~サルデーニャのマグロ漁の島”の記事は「総合解説」P.2に載っています。


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2008年5月19日月曜日

サルデーニャのマグロ漁の島、サン・ピエトロ島

5月号、発送しました。

『ラ・クチーナ・イタリアーナ』で連載の「グルメ紀行」は、イタリアを食べ歩きたいと思っている人は必読の記事ですが、今月も濃い!

今回取り上げているのは、サルデーニャの小さな島、サン・ピエトロ島。

ここです。
 ↓



こうやって見ると、サルデーニャって、海の真ん中にある島なんですねえ。
サン・ピエトロ島は小さな島なので、ズームアップして見てください。

サン・ピエトロ島は、サルデーニャの南西の端にある小さな島。
面積は51k㎡、海岸線は全長18㎞。
イタリアで6番目に大きな島だそうです。
人口は約6,600人。
島でただ一つの町はカルロフォルテ。

この島、Wikipediaによると、フェニキア人から“enosim”って呼ばれていたんだって。
おっ、江の島?
サン・ピエトロという名前になったのは、紀元46年に聖ペテロ(サン・ピエトロ)が島に上陸したという言い伝えから。



Isola di San Pietro
サン・ピエトロ島, photo by fantasticna



Carloforte from the sea
海から見たカルロフォルテ, photo by Alessandro Cani



Carloforte, campanile
カルロフォルテの鐘楼, photo by Alessandro Cani



Miao
島猫, photo by Davide



きれいな海に囲まれた、のどかな島なんですねえ。

この島、一番上の地図だとよくわかりますが、イタリア本土からも、アフリカからも、スペインからも、同じくらい離れた位置にあります。
本土よりアフリカの方が近いかも。

「総合解説」を読んでもらうとわかるのですが(あと数日でお手元に届くはず)、この島は、地中海のこの位置にあることが、色んな意味でとても重要。
中でも、ここがマグロの通り道だったことが、島を有名にしまたした。

ちょっと残酷なマグロ網漁“マッタンツァ”は、シチリアのファビニャーナ島が有名ですが、この島でも行われているんですねえ。


カルロフォルテのマッタンツァ



これもカルロフォルテのマッタンツァの動画。
銛で突く前までです。

マグロの島の話、しばらく続けます。


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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年5月号(クレアパッソで販売中)
“カルロフォルテ~サルデーニャのマグロ漁の島”の記事は「総合解説」P.2に載っています。


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2008年5月16日金曜日

カヴァテッリとオレッキエッテ

プーリアの美味しいものの話、その3。

今日はパスタの話。

プーリアのパスタと言えばオレッキエッテ orecchiette。
でも、カヴァテッリ cavatelliも負けずに美味しいですよねえ。
特に、ムール貝と白いんげんのカヴァテッリ。


ムール貝と白いんげんのカヴァテッリ
ムール貝と白いんげんのカヴァテッリ


見た目は、小粒の白いんげんと区別がつかないほど小さなカヴァテッリ。
ところが、口に入れるとつるんとしたその食感が、豆の柔らかさと面白いコントラスト。
ムール貝もこれだけ小粒だと、主役ではなく、共演者。
パスタの三位一体だあ。


カヴァテッリは貝との相性が抜群。
アサリともよく合います。


アサリのカヴァテッリ
アサリのカヴァテッリ


オレッキエッテとカヴァテッリは、どちらもセモリナ粉と水のパスタ。
違うのは形だけ。
その違いが分かる動画がありました。
最初に作っているのがカヴァテッリで、2分あたりからがオレッキエッテ。
それでは、プーリアのお母さんの見事な技をどうぞ。





ナイフでひっかいてカールさせるカヴァテッリに対して、オレッキエッテはくるんとカールさせないように、端を軽く押さえながらひっかくわけですね。
「カヴァテッリの生地は小麦粉に熱湯を加えてこねるけど、オレッキエッテにはぬるま湯を加えるのよ。
だけど今はカヴァテッリ用の生地だから、オレッキエッテは作りにくいわねえ」
と、またカヴァテッリ作りに戻ったおかあさん。

細かい作り方は人によって違うようですが、出来上がりは同じ。
どちらもきれいですねえ。



オレッキエッテとカヴァテッリ


このオレッキエッテ、色が黒いのはグラノ・アルソという小麦粉を使っているから。
グラノ・アルソとは、小麦を刈り取った後の切株を焼いて、その後に残った落ち穂のこと。


そして次は、オストゥーニのオステリーア・デル・テンポ・ペルソの料理。
・パン、オレッキエッテ、カヴァテッリ作り
・ムール貝と白いんげんのカヴァテッリ
・チーメ・ディ・ラパのオレッキエッテ
・空豆のピューレ(チコーリア添え)
・トルタ・ディ・リコッタ
が出てきます。





どれもプーリアに行ったら絶対に食べておかないと後悔する料理ばかりですねえ。
店のhpはこちら


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クリスマスのドルチェに欠かせないカンディーティ。

(CIR)12月号の記事、今日のお題は“カンディートcandito”です。 形容する名詞の性・数によってカンディータ、カンディーティなどと変化します。 フルーツの場合はフルッタ・カンディータfrutta cantita。 カンディーティ入りのクリスマスのビスコッティ。 カンディ―...