2026年6月30日火曜日

ドイツで感じた女性の強さはカルチャーショックでした。

ドイツでは、いろんなカルチャーショックを経験しました。
 ソーセージの食べ方もその一つですが、初めてドイツに行った時は、知り合った女性がビーガンでした。生まれて初めてビーガンの人と出会いました。当時はまだ珍しい存在でした。一緒に食事に行って注文したオムレツに挽肉が入っていて、彼女は文句を言いながら一粒ずつ別にしだしたのです。それを見て、完璧を求めるドイツ人気質を知って敬意を払いつつ、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、めんどくさ、と思ってしまいました。ごめん。
 その数年後、友人たちとハンブルグに行きました。ハンバーガーという名前の街のハンバーガーを食べてみたいと思ったのがその理由ですが、当時の私のドイツ料理の知識なんて、その程度でした。つまりほとんど何も知らなかったのです。で、レストランに入って、メニューをざっと見て、知ってる料理が一つもないことは分かったのですが、その時、ちらっと眼に入ったのがアイスバインという文字。アイスバインは聞いたことあるけど、聞いたことある以上のことは何も知らないまま、私はさっさとその料理を注文していました。

アイスバイン。ドイツの有名な家庭料理です。豚の骨付きすね肉の煮込み。

常識的に考えれば、女の子が一人で注文するような料理じゃないことは分かりそうなものですが、ドイツでは女性にこの料理は量が多いです、という習慣はないようでした。ウエイターが山盛りのアイスバインの皿を運んできたとき、後ろのテーブルに居た男性客がニヤリと笑いました。これが何かのスイッチを押したのでした。私は、よし食べたろうじゃないの、と奮起してしまったのです。でももちろん、食べても食べても量は減らず、残念ながら完食は不可能でした。
 ハンブルグは街中に運河が張り巡らされた街で、小舟による運河クルーズはこの町の重要な観光資源です。私も小さな船に乗り込みました。船は観光客たちでぎゅうぎゅうで、隣のドイツ人のおばさまと、ベンチのわずかな空間をめぐって、ずっとお尻で押し合っていました。ドイツのおばさま、強いですよー。顔はにこやかに微笑みながら、お尻では、すんごい圧なんです。でも、ここでもまた負けず嫌いが発動。ベンチから落ちるもんかと、クルーズの間中、ずっと目に見えない戦いを繰り広げていました。
運河クルーズ自体は美しいハンブルグの街並みが目の前で見られる素晴らしいものでした。
考えてみれば、この女性の強さがドイツという国の魅力かも。


ハンブルグの人気レストラン。


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記事の内容は以前の(CIR)や販売している書籍から引用しています。

動画は日本語の字幕付きでご覧ください。

この話は(CIR)2023年11月号の記事《グルメガイド/アルトアディジェ》の解説です。日本語のリチェッタと写真はP.37。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』という地方料理の本としては最高の雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。毎月日本語に翻訳している力作です。イタリア発の地方料理の情報は、昔の有名書籍が売り切れて入手困難になっている昨今ではとても貴重です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。

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ドイツで感じた女性の強さはカルチャーショックでした。

ドイツでは、いろんなカルチャーショックを経験しました。  ソーセージの食べ方もその一つですが、初めてドイツに行った時は、知り合った女性がビーガンでした。生まれて初めてビーガンの人と出会いました。当時はまだ珍しい存在でした。一緒に食事に行って注文したオムレツに挽肉が入っていて、彼女...