今日のお題は(CIR3月号、P.40~)のペコリーノ・ロマーノのリチェッタ。
料理はプリーモ3品ですが、“マカロネス・デ・プンツ”、“クルルゾネス”、“ス・ツィ―キ・ディ・ポルノヴァ”と、どれも何語?という料理ばかり。ペコリーノ・ロマーノのパスタの代表は、カーチョ・エ・ペペ。代表的ローマ料理。
ベスト・カーチョ・エ・ペペを探しにローマに飛ぶ人も。
なぜこんなに人を夢中にさせるのか。
カーチョ・エ・ペペに使うパスタはトンナレッリなどのパスタ・フレスカ。
トンナレッリのカーチョ・エ・ペペ
オリジナルと定番のカーチョ・エ・ペペ
オリジナル/材料スパゲッティ・・240g
ペコリーノ・ロマーノとペコリーノ・・300g
水・・30ml
黒こしょう・・2g
・こしょう、ペコリーノ、パスタだけの料理。
・パスタをゆでる。
・熱したフライパンで粒こしょうを2~3分炒り、火から下して休ませて冷ます。
・パスタのゆで汁を少量別にする。
・ソテーパンにペコリーノ・ロマーノを入れ、ローストしたこしょうを粗挽きしてかける。
取っておいたゆで汁を加え、ゴムベラで混ぜる。
・水気を切ったパスタを加えて混ぜる。
ポイントは加える材料の温度。温度が高いとチーズが溶けて糸を引きすぎる。
・パスタをペコリーノで和えたら再び火にかけ、70℃でマンテカ―レしてチーズに糸を引かせる。
・パスタがクリーミーで温かくなったらペコリーノを散らす。
・糸を引かないパスタを皿にニード形に盛り付ける。
・仕上げにペコリーノ・ロマーノを散らして炒ったこしょうを挽きかける。
動画のルチアーノ・モノシリオシェフが自信のレストランで出しているレシピ
定番/材料
スパゲッティ・・240g
グラナ・パダーノ・・150g
ペコリーノ・ロマーノ・・120g
EVオリーブオイル・・20g
コーンスターチ・・5g
黒こしょう・・2g
水・・50ml
・チーズの中の水分がチーズを繊維状にしないように(糸を引かないように)でんぷんジェルを作る。
・鍋を火にかけ、冷たい水とコーンスターチを混ぜて沸騰させる。でんぷんジェルを使うとパスタを高温でサーブできるようになる。
・グラナとペコリーノ・ロマーノを混ぜてトーストしていない粗挽きこしょうを加える。
・EVオリーブオイルを加える。水で溶いたコーンスターチを加えて混ぜ、ボールに移す。
・ゆでて水気を切ったパスタを加えて火をつけていないソテーパンに移す
・ペコリーノのクリーム、パスタのゆで汁を入れてスパテラで混ぜる。
・パスタを加えてよく混ぜる。
イタリア人シェフ、リッカルド・カマ二ーニへのオマージュ/オリジナル、材料
豚の膀胱・・1個
リガトーニ・・300g
熱湯・・210g
おろしたペコリーノ・プッチャ・ネラ・・135g
EVオリーブオイル・・90g
コーンスターチ・・5g
黒こしょう・ミ二ョネット・・2g
ゲランの塩・・7粒
・豚の膀胱は最低12時間水に浸して戻す。
・膀胱にロートを使ってチ―ズ、EVオリーブオイル、粗挽きこしょう、リガトーニ、水を入れてしっかり閉じる。
・沸騰した熱湯に入れて膨らんだ膀胱に湯をかけながらゆでる。パスタのゆで時間は表示させている時間の2倍かかる。
・膀胱を取り出して振り、皿にのせて包丁で開き、全ての材料をよく混ぜ、皿に盛り付ける。
膀胱に入れて加熱する方法はイタリア料理ではおなじみの方法。伝統的なものとは違うカーチョ・エ・ペペになります。
鶏肉のラヴィオレッティの膀胱煮
ローマのカーチョ・エ・ペペの変遷を知ることができました。
次回はサルデーニャのパスタです。
共にペコリーノの産地として知られるローマとサルデーニャのペコリーノのパスタは、こんなに個性的。
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