2026年8月31日月曜日

クッカーニャの地は、ミルクとバターの湖があり、ワインの川が流れ、蜂蜜の雨が降る。

今日のお題は、“クッカーニャcuccagna”という言葉です。
労働も心配もなく豊かに暮らせるというヨーロッパの中世から伝わる食べ物や豊かさが無限にあふれる伝説上のユートピアのこと。ブリューゲルの油彩画で有名。フランドル地方では人気のモチーフで、グリム童話にもこの話かあるそうです。

この地方ではブリューゲルの“コッカ―二ュの地”の油彩画が有名ですが、イタリアでは、“il paese del cuccagna”という17世紀末の銅版画が有名。ブリューゲルの絵はミュンヘンのアルテ・ピナコテーク所蔵ですが、銅版画のほうはバッサノ・デル・グラッパの市民博物館にあります。

バッサノ・デル・グラッパの市民博物館。


食べるものに困らないという夢の国の話は、ヨーロッパ中に語り継がれていますが、イタリアの絵は、ブリューゲルの絵と比べると、世界観がかなり違います。こんな絵です。
初めてじっくり見ました。何が描かれているのか分かると楽しすぎる!
まず第一に、その地は食べ物が美味しく、なくならない。ミルクとバターの湖があり、ワインの川が流れています。ワインは片方の岸では赤で、対岸では白ワイン。樹木には果物やフリッテッレがたわわに実っています。そして蜂蜜の雨が降っています。空からは去勢鶏や雉も降ってきます。すぐそばには新鮮なパンが常に焼き上がる巨大なかまどがあり、川で釣れる魚はすでに焼かれたりゆでてあります。
中央にあるのはイタリアならではの光景、おろしたチーズの山です。そこからはマカロニやラビオリがころがり落ちてきます。
もっと詳しく見ると、面白い風景ばかり。フリューゲルほど写実的ではないけど、シンプルで楽しい絵は、観ててほんと楽しい。無限に白米が炊き上がる炊飯ジャーが埋まってるという設定があったりする、なんだか今大人気の某アニメの世界観に通じるものがあります。

フリューゲルの絵。写実的だけど、ちょっと説教くさいところがある。イタリアの版画はそれがない。


===================================================

記事の内容は以前の(CIR)や販売している書籍から引用しています。

動画は日本語の字幕付きでご覧ください。

===================================================
(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』という地方料理の本としては最高の雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。毎月日本語に翻訳している力作です。イタリア発の地方料理の情報は、昔の有名書籍が売り切れて入手困難になっている昨今ではとても貴重です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。

現在、2023年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売中の定期購読は2023年版。
1冊のみの注文もできます。
2024年版の定期購読の詳細はもうすぐご案内します。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもお気軽にどうぞ。

===================================================
ご注文は、こちらのフォームからお願いします。定期購読継続の場合も、2024年版(CIR)の定期購読のご注文もこちらからどうぞ。
お問い合わせはお気軽に、こちらからどうぞ。

(下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください)
===================================================

0 件のコメント:

クッカーニャの地は、ミルクとバターの湖があり、ワインの川が流れ、蜂蜜の雨が降る。

今日のお題は、“クッカーニャcuccagna”という言葉です。 労働も心配もなく豊かに暮らせるというヨーロッパの中世から伝わる食べ物や豊かさが無限にあふれる伝説上のユートピアのこと。ブリューゲルの油彩画で有名。フランドル地方では人気のモチーフで、グリム童話にもこの話かあるそうです...