シチリアではドルチェにアーモンドを使う伝統があり、特にクリスマスやパスクア、死者の日のドルチェにはアーモンドをベースの材料としてたっぷり使います。
シチリア人にとってドルチェとはどういうものなのかを知るには、日曜の朝にパスティッチェリーアにできる行列に並んでてみる必要があるそうです。
コーヒー、スナック、顔見知り、そしてみんなが家に持って帰るドルチェのトレー。
儀式は毎週ほとんど変わることなく、午前10時に始まって、午後2時まで続く。正午には売り切れる店が出ることも驚くことではない。おそらく世界中探してもこんな光景は他には見られないだろう。
日曜のパスティッチェリーアのトレーに欠かせないのが、シチリアを象徴するドルチェ、カンノーリ。
イタリアのパスティッチェリーアでは注文したミニドルチェのあれこれをトレーにのせてトレーごと紙で包み、きれいなリボンで縛ってとてもきれいにテイクアウト用の梱包をしてくれます。これを教会から帰った人々が家まで持って帰るのが習慣になっています。私はイタリアから日本に戻る時はいつもミラノの空港から成田まで戻りました。なので、空港に行く前にミラノのパスティッチェリーアによって、ショーケースのドルチェをあれこれたっぷり選んでトレーにのせてもらい、リボンできれいに縛ってもらったものをお土産にしていました。日本まで大切に運んで、家に帰ってドルチェを少しずつ食べて、旅の思い出と幸せに浸っていたのです。残念ながらミラノのパスティッチェリーアだったので、シチリア名物のカンノーリはその中にはありませんでした。
でもシチリアでカンノーリを知ってしまってからは、街の広場にあるバールで、毎日食べていました。シチリアではアランチーニとカンノーリは毎日食べてましたねえ。
イタリアでは、ルネサンスの芸術品を鑑賞するのとパスティッチェリーア巡りをするのは同じくらい大切。
シチリアの日曜のバール
日曜のシチリアの朝食。
ノードルチェ、ノーシチリアの日曜日
シチリアのアーモンド風味のドルチェッティ。
シチリアだ一番美味しカンノーリがある村。ピアーナ・デッリ・アルバネージへの旅。
シチリアに行ってカンノーリを食べない人はいないと思うけど、この村に行って食べるのもありだなあ。
シチリアのカンノーリ。
シチリアは各町に自慢のカンノーリがあり、その頂点にはトラ―パニ、パレルモ、カターニアの3都市が君臨している。材料は一部の例外を除いてみんな一緒。皮は小麦粉、ラード、卵、ワインかビネガー、砂糖。詰め物は羊のリコッタとチョコチップ。皮は材料をこねて丸く伸ばし、竹かアルミニウムの筒に巻き付けて揚げる。リコッタは食べる直前に詰める。
詰め物の仕上げには2つの流派があり、両端にオレンジのカンディートかチェリーを詰めるのはパレルモ派。ピスタチオかアーモンドの粒を散らすのはシチリア東部の習慣。
アーモンドクリームのカンノーリ。
パレルモの南にあるカンノーリのメッカの村、ピアーナ・デッリ・アルバネージのカンノーリ。
ここのカンノーリのポイントは、村の周囲の牧草地帯で作られた美味しいリコッタ。
パレルモの修道院にもおいしいカンノーリがある。
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