2012年11月5日月曜日

ミッコーネ・パヴェーゼ

サン・ダニエーレ管理組合が選んだイタリア各州の生ハムに合うパンのリストを見ながら(こちらのページ)、ライ麦パンからグリッシーニまで、ほんとにイタリアには色んなパンがあるなあ、食文化がバラティーに富んでるなあと関心してました。
ライ麦パン、グリッシーニ、サンドイッチ用食パン、カイザーロール、フォカッチャ、コッピア・フェッラレーゼ、トスカーナのパーネ・シャーポ、ローマのピッツァ・ビアンカ、パーネ・カゼレッチョ、バゲット、パーネ・ディ・マテーラ、サルデーニャのパーネ・スピアナータ・・・
けど、ふと気が付きました。

これってつまり、生ハムはどんなパンにも合うってことじゃん?


Prosciutto San Daniele

PROSCIUTTO

I'm a pomodoro

Dave's Fresh Pasta Panini


すでに取り上げたことのあるパンも多いのですが、今日は、多分まだだと思う、ロンバルディアのミッコーネ・パヴェーゼmiccone pavese。
パヴィアで作られている軟質小麦粉、天然酵母、水、塩のパンですが、変わった形に成形します。


このパンは、以前紹介したフェッラレーゼと同じ“パスタ・ドゥーラ”の一種です。
つまり、水分の少ないパンなので、地元、オルトレポー・パヴェーゼ地方のような湿度の高い地域でも、日持ちがします。
なーるほど、ポー河流域でパスタ・ドゥーラのような乾燥したパンが作られているのには、湿度の高い独特の気候も関係していたんですねえ。
この地域はパルマの生ハムの産地でもあるし。
このパンは、甘口のサルーミと相性が良いそうです。

ミッコーネの成形過程12345


パスタ・ドゥーラのパン
 ↓



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4 件のコメント:

くるり さんのコメント...

オルトレポー・パヴェーゼって、湿度が高い地域なんですか。知らなかった。
オルトレポー・パヴェーゼのロゼを飲んで以来、ちょっとファンなのですが、あんまり日本では見かけませんね。でもロゼって最近ブームになりかけているんですか?イタリアのものももっと入って来るといいなぁ。

prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
冬は霧と霜、夏は蚊に悩まされるそすですよ。
そのおかげで美味しい生ハムもできるんですがね。
オルトレポー・パヴェーゼのロゼかあ。
わたしはプーリアのロゼの大ファンなんですが、ぜひ飲んでみたくなりました。
イタリアではロゼは、雑誌を見る限り、ここ数年着実に注目されてきてますね。

くるり さんのコメント...

ということは、勝沼とかでもオルトレポー・パヴェーゼで作っている品種を栽培すれば成功するのかなぁ。いえ、塩山でバルベーラを植える実験をしているワイナリーがあったので。その人将来的にはモスカート・ダスティも作りたいんですって。あの周辺の方達はイタリアよりフランスって感じなので、珍しい挑戦だなぁと。気候も合っているならあながち間違った方向ではないと。そしたらボナルダとかも大好きなので作ってみてほしいなぁ。少し前にボナルダのフリッザンテにはまってました。
ロゼは日本でもこのところブームみたいですね。日本のワイナリーでも最近よく見ますから。でもイタリアのロゼで入って来るのは超少ない(;.;)

prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
勝沼でオルトレポー・パヴェーゼですか。
日本でイタリアの品種に取り組む人たちは、まず熱い情熱がありますよね。
でも、現状は、そう簡単ではないでしょうから、頑張って欲しいです。
そういえば、ボジョレー・ヌーヴォーの半分は日本に輸出されるという話を聞いて、マルサラを思い出しました。
イギリス人は国を挙げてマルサラが大好きで、その情熱は、シチリアの経済や文化にも影響を与えたほどですからね。
要は、いかに熱い情熱を注ぐか、ですね。

よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。

今日のお題は、メイド・イン・イタリーの食材です。(CIR2022年1月号P.37の記事) その食材は、ベルモット。ピエモンテ州トリノで誕生したフレーバード・ワインです。 白ワインにスパイスとハーブを加えて香りをつけたもの。 ところで、ベルモットはドイツ語の“ヨモギWermut”が...