パルマの生ハムはメジャーだと思うんですが、サン・ダニエーレの生ハムは、どうでょう。
知名度は今一つかな。
今日は、サン・ダニエーレの生ハムにまつわる話。
2011年は、イタリア統一150周年で、サン・ダニエーレの生ハム管理組合誕生50周年でした。
そこで、管理組合は、ある企画を立てました。
イタリアは各地の個性的な食文化の集合体だ。
そこて、サン・ダニエーレの生ハムに一番合う、地方のパンはどれか、考えてみようじゃないか。
そして各州のパンで、もっともサン・ダニエーレの生ハムとあうパンを1個ずつピックアップしたのです。
その結果はこちらのページでどうぞ。
consorzio prosciutto di san daniel
ピエモンテはトリノのグリッシーニ、ロンバルディアはミコーネ、リグーリアはジェノヴァのフォカッチャなど、有名どころが並ぶ中で、マルケのパーネ・デル・ドゥーカ、シチリアのパーネ・ネロ・ディ・カステルヴェトラーノ、カラブリアのパーネ・ディ・チェルキアーラ・ディ・カラブリアなど、耳慣れないパンもあって、なかなか面白いラインナップです。
サン・ダニエーレと同じ、フリウリ・ヴェネチア・ジューリアのパンは、
ロゼッタ・トリエスティーナ。
カイザーロールだそうですよ。
これなら日本でも手に入りますねえ。
あっ、パンはあってもサン・ダニエーレの生ハムがないか。
まあ、もし生ハムが手に入ったら、せっかくだから、カイザーロールも添えてみてください。
管理組合のこちらのページによると、
なんでも、トリエステには昔から、パンを作って路上で売る女性たちがいて、そのパンがおいしいと評判になって、ウイーンの宮廷に招かれて、宮廷のパン職人に作り方を教えたりするほどだったそうです。
その一つが、トリエステのオーストリア・ハンガリー帝国時代の遺産、ロゼッタ・トリエスティーナ。
ロゼッタというのはカイザーの別名で、5つのセクションに分かれたバラの花のような形をしていることろからこう呼ばれます。
皇帝という意味の“カイザー”という名前は、かては白いパンは貴族だけが口にできる食べ物だったことにちなんでいるそうです。
サン・ダニエーレの生ハム
↓
そういえば、生ハムは順調に海外への輸出量を増やしているようですが、特徴的なのが、スライス済みのものが売れているいうこと。
これは、実は、イタリアの伝統的な生ハムの売り方ではないんですねえ。
イタリアでは、プロが注文の量だけカットして売るので、メーカーは、ブロックで売買します。
こんな形で生ハムを売る店が主流になったら、生ハムか本当に日本にも根付いた証拠ですね。
パルマの生ハムは、販売方法も伝授しています。
切り方だけでなく、パルマの気候風土からしっかりPR。
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