モデナのバルサミコ酢を巡る旅、その6です。
モデナのトラディツィオナーレのバルサミコ酢は、容量100mlの美しいガラスの小瓶に入っています。
この容器をデザインしたのは、ジュジャーロという工業デザインの会社。
ジョルジェット・ジュジャーロというイタリアを代表するデザイナーが率いるエリート集団です。
特に車のデザインが得意で、フィアット・パンダからマスタング、トヨタのハイブリッドカーまで、カッコイイ代表作がたくさんあります。
バック・トゥー・ザ・フューチャーでタイムマシンになる車は、彼のデザインしたデロリアンDMC-12という車がベースなんだそうで。
こちらはhp。
さすがに世界的なデザインスタジオだけあって、ハイセンス!
「MEDIA KIT」→「Fenestrelle」をクリックすると、布袋寅泰のキル・ビルのテーマ曲にのって、真っ赤なマスタングが登場しますよ。
車だけでなく、ニコンの一眼レフカメラやセイコーのスピード・マスター、イタリア国鉄ETR500Alta Velocitàのロゴまで、幅広く手掛けています。
ヴォイエッロのパスタもデザインしています。
これだけのビッグネームにデザインを依頼したんだから、モデナのバルサミコ酢管理組合がどれだけ力を入れていたか、よく分かりますね。
一方、レッジョ・エミリアのバルサミコ酢のボトルは、いったい誰がデザインしたのか、まったく情報がありません。
チューリップ形と呼ばれるのですが、醤油のびんに見えなくもない・・・。
有名デザイナーに依頼するほど費用をかける気はなかった?
-------------------------------------------------------
関連誌;「モデナのバルサミコ酢を巡る旅」は、『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年3月号(2008年3月現在、クレアパッソで販売中)の記事を解説しています。
記事の日本語訳は「総合解説」に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
==============================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
ジェラートはパンとの相性も良いデセール。シチリアとナポリの人のジェラートの食べ方は、ほんとに自由。
今日は、(CIR)7月号のリチェッタから、ジェラートの話(P.12)。 リチェッタのテーマは、シンプルにコーンやカップに入れるジェラートではなく、クロスタータやボンボローニ、はてはフォカッチャにのせるジェラート。 ジェラートのデセールの最高峰はトルタ・ジェラート。 パン・ジェラー...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
2 件のコメント:
バルサミコ酢については、いつもプレッツェーモロさんのブログのお陰で賢くなっているpepe犬です。ありがとうございます!
100mlのボトル、素敵ですね。大きさもちょうど良さそう。
パスタのデザインも手がけるとは。。。おもしろい。
ジュジャーロさんも食いしん坊…とみた。(笑)
pepe犬さん
バルサミコ酢の新しい情報を仕入れたので、知ってることは全部書こうと、こんなに何日もバルサミコ酢につかってま~す。
ジュジャーロのデザインはすごくイタリア的に思えます。
キッコーマンの醤油のびんも、世界中に知られた日本的なデザインですよね。
コメントを投稿