2008年3月11日火曜日

単一品種のエキストラバージン・オリーブオイル

ガンベロ・ロッソ2007年2月号のオリーブオイル特集は、なかなか興味深い内容でした。
イタリアでは今、単一品種のエキストラバージンオリーブオイルが注目されているんですねえ。
でも現実には、単一品種のオイルより、複数の品種をブレンドしたオイルのほうが味も品質も安定していて、現時点ではこちらに軍配が上がる、というのが記事の論調でした。

単一の品種だけが植わっているオリーブ畑はほとんどない、というのは意外でした。
様々なオリーブの中から一種類の品種だけを収穫する、というのは相当大変なことのようです。


こちらは単一品種のオリーブの収穫の風景。
あの手この手で収穫。





こうして収穫したオリーブをエキストラバージンオイルにする過程は、基本的には複数品種のオイルと同じ。
まず洗い、破砕し、ペースト状にし、デカンティングして油を分離させ、水分を取り除いて、不純物を取り除く。





イタリアのオリーブオイルの生産量はスペインに次いで世界2位。
国家をあげてオリーブオイルの大量生産に取り組んでいるスペインには押されぎみのよう。
最近はチリ産の単一品種オリーブオイルも登場してきて、イタリアのオイルの生き残る道は高級化、ブランド化しかない、という流れのようですね。


-------------------------------------------------------

関連誌;ガンベロ・ロッソ今月配本号(2007年2月号)
記事の日本語訳は「総合解説」に載っています。


[creapasso.comへ戻る]

==============================================

0 件のコメント:

ジェラートはパンとの相性も良いデセール。シチリアとナポリの人のジェラートの食べ方は、ほんとに自由。

今日は、(CIR)7月号のリチェッタから、ジェラートの話(P.12)。 リチェッタのテーマは、シンプルにコーンやカップに入れるジェラートではなく、クロスタータやボンボローニ、はてはフォカッチャにのせるジェラート。 ジェラートのデセールの最高峰はトルタ・ジェラート。 パン・ジェラー...